Google Analytics だけで分析したら? 令和になってからGAの使い方を学んだ人の話
はじめに
この1年くらい Google Analytics (GA) と Google Tag Manager (GTM) をお仕事で触ることが多くなりました。今まで分析の手数が少なそうだな〜と思って避けてきました。去年から、それしか分析環境がない業務に当たってしまいました。想像通り使いにくい部分もありました。一方、意外と便利だなと思うところもありました。
せっかくなので、GAがどれくらい使えるのかお伝えします。ただし、GA4はほとんど使ったことありません。BigQueryに連携すると、Firebaseと BigQuery を連携した形で SQL を扱えるので、かなり可能性がありそうという所感です。
Google Analytcis についての結論を言うと、分析を専門で行いたい人、専任の分析者を取りたいと思っている会社に、その環境だけだと厳しいかな〜と思います。ビジネス側の人間にGAの使い方を共有した方が良いと思います。その上で、数値の確認方法を習熟してもらいつつ、GAだと難しいところを相談してもらうのが筋の良い使い方です。
Google Analytics + Google Tag Manager の3つの良いところ
早速ですが、GAの良いところを挙げます。
1. 目標の達成状況、流入別の効果の確認が簡単
2. イベント追加がソースコードを変更せずにできる
3. Google SpreadSheetを使ったバッチ的なデータ取得が楽
それぞれ解説していきます。
1. 目標の達成状況、流入別の効果の確認が簡単
データを収集したら、まず確認したいのはサイトの売り上げやリードの獲得状況などのサイトの目的となるKPIの確認だと思います。Google Analytics は簡単に見れます。
実際、そのKPIの上下を毎日見てる人はそんなにはいないと思います。それ毎日見るだけで、数値の把握、サービスの把握ができてる人になります。
次に流入元ごとの状況も簡単に見れます。特に、広告流入については短期で数値が変化しやすいです。そのため、こまめに流入数の変化を見てクリエイティブや広告の配信の方法を変更することができます。
2. イベント追加がソースコードをいじらずに実行できる
普通に驚いたのですが、サイトのソースコードをいじらずにイベントの追加ができます。イベントというのは、「画面のスクロールを何%した」とか「特定のボタンを押した」というものになります。
アプリの場合だと、
1. ソースコードを変更
2. 他の開発のQAを待つ
3. 公開審査を待つ
という工程があるので、実際に反映されるまでに数週間待つこともザラです。(ウェブでソースコードを変更する場合も、最後の審査がないだけで似たような状況ですね。)
これが Google Tag Manager を入れておくと、分析者がGTM上で作業するだけで公開できるので、当日に追加も可能です。この柔軟さは素直にすごいなと思いました。
3. Google SpreadSheetを使ったバッチ的なデータ取得が楽
バッチ的にデータ取得をすることが Google SpreadSheet を使うだけで実行できます。
BQだと Scheduled Query で手軽にバッチ処理ができますが記録先は BigQuery内のテーブルになります。もちろん、DataPortal などの組み合わせでうまくできます。ちょっと複雑ですよね。Google Analytics の API を使うとかなり簡単に SpreadSheet にデータを吐き出してくれます。
さらに、そのシートのデータを Google Slides に連携させておけばワンボタンで更新も可能です。書いてて、Sliedes にデータを出すことが本当にビジネスに良いのか疑問になってきました。
まとめ
GA はサイトの状況確認を非常に簡単にできます。使いこなしていくと、色々なことができる!というのが感想になります。
続きの Google Analytics の気になるところは次に書きたいと思います。