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茨城が渋谷に勝つためには?〜渋谷ファンがあえて逆の目線で書いてみる〜

11月9日(土)、17:05TIP OFFのサンロッカーズ渋谷VS茨城ロボッツの一戦。

僕は渋谷推しなのですが、実は会社の同期が茨城推しで茨城のこと書くように要求されました。

今回はあえて茨城目線で「勝利するための条件」「注目プレイヤー」「要警戒プレイヤー」をあげていこうと思います。

条件1:渋谷のインサイドをある程度止める

茨城ロボッツは、DEFR*(ディフェンスレーティング)において、リーグで下から2番目とかなり苦労しています。
なお、OFERは順位に対して悪くないため、苦戦の理由はディフェンスにあると言えそうです。
ちなみに、DEFRは滋賀・茨城・広島が圧倒的ボトムスリーとなっています。

※DEFR…100回ディフェンスをしたときに何失点するかの指標。単純な1試合あたりの平均失点だと例えば速攻が多いチームはディフェンスの機会も多くなり、多く平均失点が出てしまうなど不公平になるため、本当のディフェンス力を見るならレーティングを見つ必要がある。

では、特に何が問題かというと、ズバリ、「ゴール下」です。
下の表を見てください。

これは、茨城の過去10試合で
・対戦相手が今シーズン1試合あたりゴール下で何本試投しているか/何本成功しているか/成功率は何%か
・茨城戦ではゴール下で何本試投しているか/何本成功しているか/成功率は何%か
・今シーズンの成績と茨城戦だけの成績の差分
を出しているものです。

つまり、青くなっている「差」のところが重要でして
・差がプラス=普段よりも多くゴール下を決められている=茨城のゴール下のディフェンスがうまく行ってない
・差がマイナス=普段よりもゴール下を決められていない=茨城のゴール下のディフェンスがうまく行っている

となります。単純ですが。

この数値を見ると、基本的に茨城はバカスカゴール下で点を取られてしまっっています。
特にインサイドプレイヤーのジェイコブセンが離脱してからは顕著です。普段よりも10本以上多くゴール下を決められている試合もあります。20点になってしまうので、これでは勝てるはずがありません。

ということで、ジェイコブセン離脱が茨城苦戦の最も大きな影響でしょう。ジェイコブセンがいる間はマイナスもしているわけですから。

そして、黄色くしている、千葉戦・名古屋戦が今シーズン茨城が勝利したゲームです。
この両ゲームで、確率こそは高いものの、成功数が少なくなっています。
つまり、ゴール下でそもそもシュートまで行かせていない/ファウルで止めているということです。

新外国人プレイヤーのジェハイヴ・フロイドとの契約が発表されましたが、彼が出場できる場合、どこまで活躍して、ゴール下を守れるかが一番大きなポイントになります。

そして、彼が出れない場合、なかなか止められないインサイドを、今節で止めるだけの策が用意されているのか。

普通に考えたらかなり厳しいですが、ダブルチームなどの姿勢は宇都宮戦で見せていただけに期待がかかります。

条件2:スリーが落ちてくれる

勝利した2試合をみてみると、それぞれ相手チームのスリーの確率が

・千葉:11.5% シーズン全体では32.2%
・名古屋:22.5% シーズン全体で29.2
とスリーが絶不調でした。というか千葉なんだこれ。厄日すぎ。

条件1を「ある程度」としたように、完全にインサイドを止めるのはおそらく現状を鑑みると不可能です。

そうなったときに、アウトサイドの攻撃を止める必要が出てきます。

下の図の通り、渋谷はここ5試合スリーが絶好調な一方で、
10%台:2試合
20%台:3試合
とトータルで見るならハズレ日があるタイプのチームです
(同じくらいの勝率の三河は20%台が4試合、群馬は20%台が2試合と、10%台はありません)

https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=726&tab=1

そもそも渋谷は

・アテンプト数でリーグ23位(下から2番目)
・成功数でリーグ6位

と「決められるスリーだけを打つ」というチームスタイルからもみて取れるように、特定のシューターの役割を負ったプレイヤーがおらず、
職人がいない分、チームとして調子が悪い日にとことん下がっていく性質があると思われます。

できるだけ簡単に打たせないとともに、あとは祈り、その祈りが通じれば十分な勝機があると捉えられるでしょう。

条件3:自慢のガードコンビが切り裂けるか

茨城のオフェンスは、中村・長谷川のガードコンビから始まることが多いです。
この2人がスコアリングすることでリズムを作っていきます。

ここ2試合、2人とも二桁得点をマークしており好調ですし、元々力を持った選手なのは間違いありません。

一方で、相手はリーグ最強のディフェンスチームとなった渋谷です。
(詳しくはこちら)

クレモンズ・ベンドラメ・田中・船生・トロイ・阿部と、どこを狙っても明確な穴はありません(前節宇都宮戦では、遠藤・比江島・高島あたりのスピード不足を狙っていた印象です。遠藤ももう三十五歳だしね)

一方で、渋谷のディフェンダーたちもどちらかというと強いフィジカルでしっかり守るタイプであり比較的スピードとスキルで勝負するタイプのガードは苦手としているため、付け入る隙はありそうです。

ここが完封されてしまうと、勝機が消えるだけに、なんとしても突破したい部分になります。

条件4:シンデレラボーイの存在

シンデレラボーイとは、そこまで活躍が予測されていなかったにも関わらず活躍する選手の存在です。
格上に対する勝利には、そういった選手たちのステップアップは必要不可欠です。

注目プレイヤー

①長谷川暢

上記の通り、オフェンスを引っ張る活躍が求められる一方で、実はディフェンス面でのステップアップも求められます。

茨城は基本的に小柄なガードコンビを形成しますが、フィジカルが強くどんどんプレッシャーをかける中村とは違い、長谷川はディフェンスで後手に回ることが多いです。

フィジカルな部分をモロに疲れる印象で、クレモンズ・ベンドラメ・田中といった相手にどれだけ守れるか、がポイントになります。

②鶴巻啓太

シンデレラ・ボーイとなる可能性が最も高いのが彼だと考えています。
ここ3試合はスタメンとして出場しており、ディフェンスに強みがある選手です。前節でも開始早々比江島からスティールを誘発しました。
彼はおそらくクレモンズにマッチアップすると予想されますが、クレモンズのターンオーバーは1つ渋谷のアキレス腱です。
ここ最近は3以上を犯すことはありませんが、開幕当初は最大7のターンオーバーを犯していました。
鶴巻がディフェンスで、クレモンズを苦しめることができれば、そもそもインサイドやスリーを攻められる前にオフェンスを終わらせる&ファーストブレークで得点を奪うことができる可能性があります。

要注意プレイヤー

①ジョシュ・ホーキンソン

あまりにも芸がありませんが、やはり彼のインサイドは要注意です。
というのも、彼のインサイドはもはや「異様」な決定力を誇り始めています。

一方で、今シーズンは前節も含めてスリーの確率が上がっておらず、0/6の日もあるなど、「厄日」を引く可能性も拭えません。

逆に、ホーキンソンが実力通りにインサイドでもアウトサイドでも高確率に決め始めた瞬間、茨城のディフェンスは崩壊してオフェンス勝負ということになるでしょう。

②田中大貴

正確には「長谷川がマッチアップしたプレイヤー」になるのですが、一旦田中大貴にしておきます。
予想ではスタメンのさいは
クレモンズ→鶴巻
ベンドラメ→中村
となり、長谷川は田中がマッチアップします。
今シーズンはシュートが不調ですが、力はある選手です。

また、ディフェンスやパスもこなすオールラウンダーであるため、ディフェンス面での活躍をさせないことも必要です。
中村・長谷川が彼を止め、突破できるかは1つの争点になるでしょう。


こんな感じでやってみました。
いかがでしょうか?

ぜひ試合後にも記事をアップして「答え合わせ」をしたいなと思います。

※繰り返しますが僕は渋谷ファンです。

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