コロナ入院病棟の中

こんばんは。脱色たろうです。1日寝ておりました。
美人は相変わらず更新せず…。
コロナの症状というよりも肺炎が良くなっておらず、立って長時間活動をする体力がない感じです。
Uberでコンビニで恵方巻きを頼んだりしちゃったり。

今日は半日だけ垣間見たコロナ入院病棟についてお伝えしようと思います。
前回お話しした、テントの中で陽性と告げられた際に、ご自宅で保健所からのご連絡をお待ちください…と言われ。

ちょ、ちょっと待ってくださいと慌てて自分の持病について説明をし、今日病院に来た理由も告げました。
・アスピリン喘息あり(痛み止めや風邪薬など使えない)
・指定難病 好酸球性副鼻腔炎で生物学的製剤使用中
・喘息発作が出ており、メプチン(治療薬)も底をついてる
旨を説明しました。

少しお待ちくださいとすでに検査から90分程経過していたんだけど、また待つことに。ヤバい。このまま帰されたら発作時に救急車も使えない…そんな不安でいっぱいでした。

2時間が過ぎた頃にこちらはどうぞ、と救命センターの中へ。ここはコロナ専用棟になっているようだ。喘息で死にかけた時に何度かお世話になった…


ポンと置かれたゴミ箱が気になった


横の廊下から入る際に作業員のおじさんが目の前で大量の重ねたゴミ箱をひっくり返す。脱色が陽性なことをそのおじさんは知らない。

手伝うわけにもいかず、近くに寄ることが悪に思えて。
これは陽性者は同じことを感じたはず。

おじさんが倒れたゴミ箱を全部起こして持ち去るまで動けなかった。

そのあと暗い廊下を通される際に「陽性者通りまーす」とでかい声で…ああ、俺はそういう世界に入ってしまったんだと頭の中がぐるぐると回る。

いつもの大学病院の明るさとは違う、薄暗い部屋を指さされ「CTを撮ります」と。
結果はすぐ出た。肺に白い影。奥の方に。そう。いつも出る部分だ。炎症を起こしやすくなっている。

女性医師から「ここ見てください、白いですよね。肺炎になってます。点滴していきましょう…中等症の1というやつです」

中等症?1?と聞き返すと、「自力呼吸が難しくなってるのが中等症、酸素が必要な人が中等症の2、それ以外が1です」

そうか、まだあのクダはいれなくて大丈夫な状態か。だけどコロナがこれ以上肺に悪さしたら…?と頭を過ぎる。

点滴をすることになった。またそこで1時間ほど待つ。
通された場所は「部屋」ではなく「廊下」だった。
ストレッチャー(ガラガラ車輪がついたマットがついてるやつ)にまくらがついていてその上に大きなガーゼがかかっている。カーテンはなく、ついたてが体半分隠れるくらいに置いてあるだけ。
みんなも見たことあるだろう、中国でコロナが流行った時の病院のムービー。アレだ。周りの人のゲホゲホという咳の音が聞こえる。泣きたくなった。
もしかしたら俺、死ぬんかな。

多分部屋はいっぱい、チラッと覗いたら一部屋に8つくらいストレッチャーがあった気がする。どこも満杯。廊下も満杯。

医者が来て再度自分の持病のことを話すと
「中和抗体薬を使いますね!」と。
中和抗体薬…ニュースで見たな。頭が回らない。何ですかそれは?と聞くと重症化しやすい老人やリスクがある人向けの点滴で2021年9月に特例承認を受けた薬だそうだ。

後で調べたら
「コロナ感染症の重症化リスクがあり、酸素投与をしない」患者が投与対象

とあってちょうどそこに当てはまる患者だったようだ。
ゼビュディ」という点滴を1時間かけて投与してもらう。これのおかげで10日間の間、熱も出なかったし体調もある程度の状態を保てたのかもしれない。
ゼビュディ投与中も喘息発作が治まらず、デカドロンを点滴で。薬を待つ時間も含めて4時間ほど点滴してたのか。
意識が遠のく中、自宅に戻ってから悪化した場合はどうすればよいかを医師に確認。メプチンとデカドロンを出してもらう。

点滴の途中で見た他の患者…アレは入院患者だ。トイレに向かっているのが見えた。医師も看護師も必死だ。点滴入れるにもゴム手袋を何重にもしているので集中ができない。耳の聞こえない爺さんの顔の近くで話す看護師。
ああ、くそ。
命をかけて人の命を守ろうとする人々よ。願わくば彼らが感染しないことを願う…。願わくば、こんなクソみたいな世界が早く終わることを願う…。

家に着いたのは18時ごろだった。

地獄みたいなそんな治療入院病棟に8時間ほどいただけのレポート。役には立たないけど、見た人への警告になってくれたらと思う。

次回は自宅隔離の5日目からを書けたらと思います。


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