人称について(3人称編)
どんなに自然を求めても、小説の語りは人工的になってしまう。
「誰がどこから見て語ってるんだい?」
「なんでそんな冷静なんだい?」
一人称でも三人称でも何かが「変」である。
人称を考えすぎると、変さが気になってドツボにはまって進まなくなってしまう。
しかし、それぞれの人称の特徴や利点を理解しておくことは重要!
三人称
登場人物を客観的視点に基づいて物語がかたられる。「単一視点」と「多視点」にわけられる。
三人称単一視点
A太という1人の人物にカメラの視点を合わせて書く方法。断定的に書けるのはA太の心情のみ。難点は「一人称とどう違うのだい?」てとこ、一人称よりいいところは「視点の切り替わりが分かりやすい。」
一章と二章で視点となる人物が変わる場合には、三人称単一では一章では「佐藤は」、二章では「山田は」と書いてあるのでわかりやすい。
さらに三人称で書くと急にカメラを、俯瞰や遠景にしても大丈夫。先程の文の末尾に
三人称単一は一人称と三人称のいいとこどり!
三人称多視点
カメラを特定の人物に固定せず、心情や目に映る光景も制約なく描く。(神の視点)
が末尾にきても違和感はない。難点は主語が多くなり洗練されてない印象を与えるかもしれない。
利点は描ける範囲が圧倒的にに広い、自由度が高いがゆえ難易度が高い。
三人称も一人称も最大のポイントは
この小説を語っているのは誰なのか。そして、誰に向けて語っているのか。
1つの解決策としてカメラの保持者を設定しどこかのタイミングでカミングアウトする手法がある。
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