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おすすめは○○です。よかったらどうぞ 人の話ver

この日俺は部屋で映画を観て休日をすごした。4本目の映画を見終わった外は日が傾き薄暗くなっていた。腹がへったそう思った。朝から口にしたのはアーモンドチョコレート数個と牛乳一杯だけだった。俺にとってはこれが休日のスタンダードな過ごし方だ。

ここからがいつもとは違った、いつもなら買い置きしてあるカップラーメンにお湯を注ぎ次の映画を再生してすすりながらもう1本映画を見る。

しかしこの日は買い置きを切らしていた。さらに冷蔵庫を覗いても腹の足しになるようなものが何もなかった。こうなると余計何か食べたいと欲求が俺の身体を支配し腹が鳴る。どうしようかと考えた、そして気になっていた近所のハンバーガー屋の期間限定バーガーを買いに行き5本目を見ながらたべようと決めた。そうなるとそれが楽しみになてきた。

そして俺はそのハンバーガー屋にいそいだ。

「いらしゃいませ」と明るくはきはきした声でアルバイトらしき女性店員が俺に笑顔を向けた。つづけて「ご注文はいかがいたしましょう」と聞かれ俺は例のハンバーガーを注文しようとしたが女性店員は「本日のおすすめは期間限定の``粗びき蒸しハンバーグのDXバーガー``です。よかったらどうぞ」と例のハンバーガーをおすすめされたのだ。その瞬間このままバーガーを注文すればおすすめにのかった細胞の少ない人間だと思われるのではないかという恐怖に似た感情が俺のこころを支配した。そして俺は「ホットレッドファイヤーバーガーとコーラをください」と注文をした。

辛いのが苦手なのに。

帰って食べたやっぱり辛い物は苦手だと再認識した。いや再認識できた。それでいいと俺は思った。



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