呪術廻戦、なんでこんな流行ったんじゃ?その2「鬼滅土壌」
大流行りして転売ヤーが続出している呪術廻戦のヒットには、鬼滅ヒットの存在が欠かせません。
なぜかって、このヒットをきっかけにアニメファンがマジョリティになった世間の雰囲気ができたからです。
かつて、アニメファン、漫画ファンというのはちょっとオタクというか、あまり良いイメージを持たれなかったのではないでしょうか。平成終わり頃から令和に入り、その雰囲気は段々薄れて行きましたが、名残はあったと思います。
それがどうでしょう、鬼滅の刃が大ヒットしたことでマスコミがこぞって鬼滅の話題を取り上げました。視聴者が減ったとは言え、テレビは力を持っています。芸能人やバラエティで取り上げられたことは大きいでしょう。
これにより、アニメ界の流行ではなく、世間の流行になったわけです。
正直言って信じられません。鬼滅の映画見た?ってきいたときに高確率で話が通じるので、やっぱりおおっぴらにアニメファンを公言できなかった身としては嬉しい限りです。
余談ですが、だからと言って見てない人を否定したり、作品を押し付けるのは違うと思いますので、そこは棲み分けをしっかりして仲良くしたいものです。同じファンがSNSで燃え盛り紛糾しているのを見ると悲しい気持ちになります。小学生から大人まで、鬼滅の刃のメッセージを正面から受け止めて行動に生かしてほしいと思う今日この頃です。
それはさておき、とにもかくにも、鬼滅の刃がヒットしたことで、アニメや漫画市場に人が戻ってきたというのは事実。これがなきゃ呪術のヒットはありませんでした。
逆の方面でも、鬼滅から受けた恩恵はあります。鬼滅ロス層とアンチ層の回収です。
呪術は鬼滅が終わってものざみしい人々や、鬼滅が流行りすぎてなんとなく鬼滅から距離をおきたい人たちの受け皿になったと考えられます。
この世には「流行りすぎると苦手になっちゃう現象」という有名な例のアレがあります。そして、この現象を起こしやすい人たちというのは、ミーハー集団の中でも前列の人たちです。経営学では先駆者とか早期導入者とか言われることもあるらしいですね。
彼らは人よりも新しいものへの好奇心が高く、人と同じでありたくないという欲求を抱いています。人よりも先を生きたいのです。生き急いでんなあ!濃密な人生を送ってそうで羨ましい。
ゆえに鬼滅の刃は彼らにとっては一般化したコンテンツ。
どストレートに言わせてもらうと
もう古い。
やばい、鬼滅ファンに怒られそう。私は古かろうとなんだろうと好きだよキメツ!推しは善逸くんです。どうでもいいわ。
(もしかしたら呪術も人によっては古いのかな…怖いね!!)
そこにタイミングを合わせたように呪術のアニメが始まって世間に認知される。この流れですよ、美しい。集英社はやっぱり天才だな。
まとめると、鬼滅土壌が呪術にもたらしたのは
アニメ・漫画ファンの増加とマジョリティ化
鬼滅ロスとアンチの流入
の2つですね。どっちが面白いとか時々議論になりますけど、そんなのわかりきってるじゃん。どっちも最高。
ただね、お膳立てされていたとは言え、やっぱり呪術廻戦自体が面白くなきゃ、継続して話題を作ることもファンを拡大させることもできないでしょう。呪術自体の面白さも、絶対に忘れちゃダメなやつ。語り出すと止まらないので今日はこの辺で終わらせます。
ありがとう世界!!
次回!
(♪情熱大陸のイントロ)
チャッチャッチャーチャッチャーー
チャーチャーチャーッチャチャッチャッチャー
ダークダークって、暗けりゃいいわけじゃない。呪術廻戦のキャッチコピーは「ダークファンタジー」、めっちゃありそうなジャンルなのに何がそんなに面白いのか。
単眼猫がつくる、作品自体の魅力に迫る!
「呪術廻戦、なんでこんな流行ったんじゃ?
その3 ダークストーリー」
今夜9時!お楽しみに!(明日です)