旧東海道を走る その2 戸塚~二宮
今回は、前回のゴール地点の戸塚駅まで電車で移動し、戸塚から二宮までの約30㎞を走った。
走る前は、途中ほぼ幹線道路なので、旧東海道の風景は期待できないだろう、つなぎとして走るか、ぐらいに考えていた。が、実際に現地を走ってみると、いろいろな発見があって、十分楽しい行程だった。
戸塚~藤沢 8.4km
戸塚を出て高台を越えて藤沢に下ることになり、今日のルートの中で唯一坂がある区間だ。
前回のゴール地点とした大踏切跡の線路の反対側に向かう。昭和29年まで、箱根駅伝の走者はここの踏切待ちがあったそうだ。待ちきれずに列車の下をくぐった選手もいたとか。8時ごろ出発する。
戸塚を出て上り坂を上ると、2車線の道路の分離帯に並木がある。昔からあるものではなく、東海道を模したもののようだ。
藤沢の手前で1号線と別れ、駅伝復路の難所のひとつとなっている遊行寺坂を下る。権太坂と違い、旧東海道と駅伝ルートは一緒だが、当時よりは掘り下げられているとのこと。
境川を渡ると藤沢の街中に入る。
藤沢~平塚 14㎞
内陸部から相模湾の沿岸部(いわゆる湘南エリア)に入る区間であり、ほぼ平坦な道が続く。
小田急江ノ島線を越える。
藤沢街中を迂回してきた1号線と合流する。
所々に松並木を見かけるようになる。この辺りに来ると海の気配を感じるようになる。
茅ヶ崎の街中に入る。
相模川を渡る。
平塚の街中に入ると、お祭りの沖縄民謡の太鼓が響く。大分疲れてきたので昼食を取れる場所を探しながら進み、町はずれのコンビニでお昼休憩を取る。きつかったら平塚をゴールにすることも考えていたが、まだ行けそうだ。
平塚~二宮 11.5㎞
本日の最後の区間。海まで迫る大磯の山を避けるように、更に海沿いを通る。
高麗山が近づく。ずっと街中を走っていたので近づく山が新鮮に感じられる。
化粧坂の入り口を見逃して行き過ぎる。疲れてたのでこのまま進もうかとも考えたが、ここまで来て通らないのはもったいないと思い戻る。
戻って良かった。道を覆う松並木が、古道の姿がそのまま残っている。松並木の落ち葉の掃除がされていて、近隣の住民の生活と、歴史の保存が共存されている。
大磯駅を過ぎる。
この辺りも松並木がしっかり残されている。
大磯城山公園を過ぎて、旧道が残る脇道に入る。
進行方向から後ろに振り返って撮った日本橋まで73㎞の標識(73㎞走ったわけではない)。
結構疲れていたが、最後まで出し切って14時半頃二宮駅に到着。東海道線で帰路に向かう。
正直、幹線道路を走るのは気が進まなかったが、走ってみると旧東海道の風景がところどころ残っていて十分楽しかった。次に箱根駅伝を観るときも、いろいろ思い起こせそうだ。
次回は、ちょっとワープして、小田原から箱根に上がり、三島まで下る行程を紹介する。きつかったけど、江戸時代にタイムスリップしたような街道旅を体験できた。