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鎌倉街道 上道 男衾~神川

 続きを走りました。
 先週の雨模様から一転し、抜けるような秋晴れの中、埼玉県北ののどかな田園風景を進む気持ちの良い行程でした。ただ、遠くまで延々と続く道には心折れそうになりましたが。

 芳賀善次郎著「旧鎌倉街道探索の旅Ⅰ 上道・山ノ道編」(1978年頃)と、高木光幸著「鎌倉街道を歩く 保存と活用のいま」(2019年頃)を参考にしました。



男衾(おぶすま)~美里 12.9㎞

 荒川を越えて、秩父の山脈を横目に見ながら関東平野の端を北上する。

男衾~美里

 自宅から約3時間掛けて男衾駅に到着し、前回は土手から見上げた花園橋を渡る。ここまでで結構疲れた。

寄居町赤浜・花園橋

 花園橋から荒川上流の長瀞町側を臨む。

寄居町赤浜・荒川

 花園橋を渡り、土手沿いを進む。途中、ロードバイクに抜かれたが、自転車で鎌倉街道を走っているのだろうか。自転車だと走行距離は伸びるが、面倒なことも多いので自分はランの方がいい。

深谷市荒川

 埼玉県内に入って、鎌倉街道の史跡や案内が増えた。次の群馬県はどうだろうか。

深谷市武蔵野・鎌倉街道上道案内看板

 秋を感じさせる柿。

深谷市武蔵野

 八高線の踏切の名前は、鎌倉街道踏切だった。

寄居町用土・鎌倉街道踏切

 秋を感じさせるコスモス。

美里町猪俣

 良い感じの道のうねり具合だ。

美里町白石

 美里町内の古道の入り口に、鎌倉街道の案内標識があった。

美里町白石

 私有地との境界がはっきりしなかったが、案内標識に沿って未舗装路を進んだ。道の遺構が発見された区間とのこと。

美里町白石

 広木集落の間の古道も良い感じだった。

美里町広木


本庄~神川 12㎞

 小山川(こやまがわ)を渡り、県境の神流川(かんながわ)まで進む。

本庄~神川

 小山川を渡るため、十二天橋まで迂回する。小山川は身馴川(みなれがわ)と呼ばれていた。

本庄市児玉町秋山

 本来、鎌倉街道はここの浅瀬を渡っていた。

本庄市児玉

 上道から外れて東石清水(ひがしいわしみず)八幡神社に寄る。源義家が父頼義に従い前九年の役に赴いた際、社殿を建立したとのこと。

本庄市児玉・東石清水八幡神社

 上道の支道として鎌倉街道上杉道の案内看板が、八幡神社の境内にあった。支道まで進む余力は今のところ無い。

本庄市児玉・鎌倉街道上杉道案内看板

 上道は、現在の町の中心部からは外れたところを通っている。

本庄市児玉

 八高線の線路に突き当たり、街道は途切れる。

本庄市吉田林

 女堀川に越える現道の下に、芳賀本にある雀の宮橋が残っていた。田畑に向かう人しか今は使われていないようだ。

本庄市八幡山・雀の宮橋

 八高線の線路に沿って田畑の脇を進む。

神川町八日市

 まっすぐ伸びる八高線の線路を渡る。

神川町八日市・八高線踏切

 田園風景が続く。足が攣りそうになるので、走っては、歩くのを繰り返す。

神川町植竹

 神流川の土手に突き当たり、この日のゴールとした。本当は群馬県を臨む風景を撮りたかったが、土手に登っても草木が邪魔して眺望は得られなかった。

神川町肥土

 丹荘駅まで戻る。かわいい駅舎だった。

神川町植竹・丹荘駅


 帰路は、高崎まで出て新幹線を使ったので、3時間も掛からず帰宅できました。
 次回はいよいよ群馬県に入り、上道の最終回として高崎まで進む予定です。行きも帰りも高崎まで新幹線を使えるので、お金は掛かりますが比較的楽にアクセスできます。

 そろそろ上道の後のことを考え始めています。途中までになっている中道、下道の続きに進もうかと考えていますが、大変な割に上道ほど史跡も無さそうだし、何を楽しみに進むのか悩ましいところです。


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