フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732/3/31 - 1809/5/31)の「私たちの救い主の十字架上での最期の七つの言葉」(1786)
スペインのカディス大聖堂から委嘱で作曲されました。聖金曜日の礼拝で七つの言葉を聞き瞑想するための音楽ということで、序奏に続いて七つの言葉に対応するソナタ、後奏としてIl Terremoto(地震)と題された唯一激しい曲で閉じられる、基本全て緩徐楽章という特異な構成です。
序奏 Maestoso adagio
第一ソナタ:父よ、彼らを赦し給へ、その爲す所を知らざればなり Largo
第二ソナタ:われ誠に汝に告ぐ、今日なんぢは我と偕にパラダイスに在るべし Grave e cantabile
第三ソナタ:をんなよ、視よ、なんぢの子なり、視よ、なんぢの母なり Grave
第四ソナタ:わが神、わが神、なんぞ我を見棄て給ひし Largo
第五ソナタ:われ渇く Adagio
第六ソナタ:事畢りぬ Lento
第七ソナタ:父よ、わが靈を御手にゆだぬ Largo
地震 Presto e con tutta la forza
オリジナルは管弦楽版、サヴァールさんの旧新二盤に映像収録もあり(カディスで!)、いずれも曲冒頭にラテン語の朗読あり。
モダン・オーケストラではアルミン・ジョルダンを。
またシャンドール・ヴェーグも。わざわざ弦楽四重奏版を弦楽オーケストラでってのがヴェーグらしくむしろ魅力大。
もう一つ弦楽四重奏版、ターリッヒ弦楽四重奏団で。