ジョゼフ=ギイ・ロパルツ(1864/6/15 - 1955/11/22)の交響曲第五番
J.-G. R.の交響曲第五番ト長調(1945)
1. アレグロ・アッサイ
2. プレスト
3. ラルゴ
4. アレグロ・モデラート
第二次世界大戦中は宗教曲作品が中心、前年の小交響曲に続いての作品で終戦後に初演となる本作は瑞々しさと老境の奇跡のバランス。第1楽章、優美な三拍子はロパルツでは聴いたことの無い曲調。スケルツォは3/8拍子ながら大きなフレーズを不規則にとった面白いケルト的音楽。第3楽章ラルゴは叡智に満ちながら翳りと素直な喜びが相半ばする本曲の白眉、涙してしまった。フィナーレは出ました五拍子の踊り、木琴が印象的。簡潔そのものでありながら何て豊かなのか。コンサートで聴いてみたいなあ。