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唄う映画 二題

 宝塚歌劇団が舞台化したそうで驚きましたがマキノ正博の「鴛鴦歌合戦」(1939)、大傑作ですね。見終わった後の幸福感、あと油断するとつい「ぼ〜くはわか〜いとのさま〜」帰り道で歌ってしまう。

 「グラン・カジノ」(1946)、ルイス・ブニュエルのメキシコでの商業映画第一作。こちらはミュージカル映画というべきか、メキシコ風の曲からタンゴ、様々なラテンアメリカの歌が色どってます。さすがはブニュエルで、ハリウッド流の画面構成、編集はお手のものでハワード・ホークスを思い出す。でもびっくり、テオ・アンゲロプロスばりの360度パンのワンシーン=ワンショットがサラッとダンサーのシーンで。

 ごめんなさいyoutubeには全編はなしでした。
 両作の共通点は、ストーリーなどどうでもよくなる所、取り敢えずハッピーエンドでさえあれば。あとは出来過ぎの唄と画面の魅力でなんとでもです。

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