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ルネ・ヤーコプスのドイツオペラ 3:カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759)「クレオパトラとチェーザレ」(1742) その2

(承前)第二場亡きポンペイの妻コルネリア(ソプラノ)、その子クネオ(ソプラノ)とセスト(ソプラノ)とチェーザレの対話、コルネリアの嘆きのアリア。第三場クレオパトラ(ソプラノ)登場、チェーザレとアラブ人の王子アルサーチェ(カウンターテノール)、ローマの護民官でチェーザレの腹心レントゥーロ(テノール)。お互いに一目惚れですんなりと相互協力しましょという展開にクレオパトラに思いを寄せるアルサーチェもレントゥーロも戸惑いを隠せず。クレオパトラの爽やかなアリア、退場。第四場アルサーチェが腹に一物ありながらどうぞ私めにお任せ下さいと退場。第五場レントゥーロはチェーザレが籠絡されるのではと諌めつつ退場。第六場残されたチェーザレが愛について歌うアリア。
 第七場トローメオの宮殿、トローメオとアルサーチェ、エジプトの貴族でトローメオの腹心アキッラ(バリトン)がアルサーチェとチェーザレに夜襲をかける相談、アキッラの戦いのアリア。第八場出くわすクレオパトラとアルサーチェ、心変わりを咎めるも取り合わないクレオパトラ、神の計らい、運命だと歌うアリア。第九場アルサーチェひとり、クレオパトラへの恨みを吐露し、アリアで戦いの決意を歌う。第十場広大な庭の台座、ポンペイの骨壷にすがって泣くコルネリアと付き添うクネオとセスト。自害を覚悟したコルネリアにセストの悲しみのアリア。コルネリアのアリオーソに続いて第十一場駆けつけたチェーザレがすんでの所で止める。と軍勢の雄叫びが。第十二場レントゥーロが駆け込んできてアルサーチェとトローメオの謀叛を知らせる。チェーザレはコルネリアにポンペイの仇撃ちを誓い去る。第十三場レントゥーロの「私は進もう、暗黒の荒波の上を」のアリアで幕。
 総勢九名のソリストを要する贅沢さ。フリードリヒ2世の権勢を誇示してる面もあるんでしょうが。(…続く)

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