コンスタンティン・シルヴェストリ(1913/5/31 - 1969/2/23)
コンスタンティン・シルヴェストリ、最初に名を目にしたのはEMI系の協奏曲伴奏指揮です。
神童としてキャリアをスタートしたミュージシャンでインターナショナルにパフォーマンスしました。曲解釈の多様性、複数性を公言してた個性的な芸風。まずは思いつく二点。
① チャイコフスキーの交響曲第四番の運命の動機、独特のアーティキュレーション
初めて聴くとのけぞる、16分音符の三連符の後に必ずブレスが入る。というよりも三連符ではなく32分音符3つ+32分休符1つの様に扱っている。この演奏の仕方には何か根拠があるんでしょうけどね、元になった民謡の節回しとかね。全曲にわたってこのアーティキュレーションで演奏しきってますからものすご意図的なのは明らか。
② ドヴォルザーク交響曲第八番第4楽章のメロディ
5分を過ぎたあたり、あの懐かしいメロディのせっかくの回帰再現には変奏が。変奏曲なんだし実はこういう妙な変奏はドヴォルザークらしさかもしれんけど、多くの演奏では主題原型に近い形に直して演奏する(そういう風に直してある譜面が一般に流布してる)が、シルヴェストリは手稿譜通り。ちなみに少数派の手稿譜通りはアーノンクールとマッケラスぐらいか。
第4楽章冒頭まもなくの主題原型は、
流布する楽譜です
オリジナル通りの変奏(手稿譜です)
アーノンクールも挙げときます。
シルヴェストリはフィルハーモニアとチャイコフスキー4、5、6番、フランス国立放送響とのマンフレッドが知られ、手兵ボーンマスとのライヴで2、3とマンフレッドのBBC録音が発掘されてました。残念ながら2、3が拾えなかったので「チャイコフスキー交響曲」の回に記載を断念してました。マンフレッドのライヴ挙げときます。
ショスタコーヴィチ「第八番」という弩級の記録が出てました。まだ一聴レベルですが凄いと思った。
以前発掘されてた第十番。
ウィーンフィル!との第五番
youtubeにもゾクゾク。ブルックナー第三番。
ショスタコーヴィチ第一番。
ベートーヴェン、ミサ・ソレムニス!
シベリウス 第一番他。
あったチャイコフスキー第三番他。
ローマの松は期待通りの大演奏。