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騒音の秋

 読書の秋、食欲の秋などいろいろな秋があります。騒音被害者たちの間の常識として秋は騒音が悪化する騒音の秋とでも言うべき現実があります。

 もっとも騒音が酷くなるのは家の中より外のほうが快適な気候のときです。今がまさにそのときで窓を開ければ涼しい、外に出ればもっと気持ち良い時期です。さらに細かく言うならば夕方や夜間その傾向が強い時期もっとも騒音が悪化します。

 私の家の前の公園は騒音ピークの時期が始まったという感じです。連日入れ代わり立ち代わり色んな人たちが夜間にやってきて大騒ぎしています。

 昨晩は中学生の集団が幼児向けの遊具で遊んだり公園の中を叫びながら走り待っておりました。そして今日は子どもを連れてきた家族が大騒ぎしておりました。まともな子どもたちならばもう食事を済ませお風呂に入りあとは寝るだけという時間帯に非常識な家族はやってきます。

 20時過ぎならまだマシなほうで最も酷い家族は0時過ぎにやってきたりします。周りに配慮して声を落として遊ぼうなどという殊勝な心がけを持つはずもなく全力で走り回りドタンバタン遊具を使い全力の絶叫をあげて近隣住民の休憩時間を奪います。

 今の時期はそういう家族があまりに多すぎて全員を通報していたらきりがなく、この家族はすぐに帰るだろう・・・という希望込みの推測で歩い程度を許容し、あまりに酷い場合にのみ通報しています。


 私の家の前の公園はコロナ禍以降夜間騒音が悪化しましたが日本全国の公園で同じような傾向があることをSNSで公園騒音被害者の方々と情報交換して知りました。

 以前はホストやら大学生やら大人が多かったのですが最近は幼児を連れてくる親や中学生の集団など低年齢化もはっきりと見て取れています。特に増えたのは子どもを連れてくる父親です。

 本人は忙しくて疲れているのに子どもと遊ぶ時間を作ってる自分偉いと思っているのでしょうけれども只々非常識で迷惑な行為です。子どもも無自覚に自己中心的な人間になってしまうのではないかと危惧しています。


 余談ですが私は映画鑑賞が趣味です。好きな和ホラーの中に『来る』という作品があるのですが無自覚に自己中心的な言動を繰り返し周辺の人間を疲れさせるイクメン気取りのパパが出てきます。

 夜中に現れる父親たちはこういう人間なのだろうなと思いました。映画など他のことをしていても常に騒音に絡めて考えるようになってしまっている。これも騒音被害者みんなが陥ってしまっている病です。


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