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『子どもの発達と思春期』

学校が臨時休校になる前
2月の半ばころ、娘の通う小学校で
「子どもの発達と思春期」の講演会が
あった。

娘の通う小学校では、
都と区のスクールカウンセラーが各1名と
発達アドバイザーの先生がサポート
してくださっている。

この講演は発達アドバイザーの先生が
講師となって、お話をしてくださった。

うちの娘は9歳だから
思春期の話はまだ聞かなくても
いいかな?と迷ったけれど
参加してとても良かった!

講師の発田憲先生は学校発達心理研究所の
代表をされていて、
幼稚園、小学校、中学校における
スーパーバイズを中心に教育現場での
実践活動を行われている。

思春期は、まだちょっと先のことかなと
思っていたけど、
思春期のスタートは早ければ小3から
だと聞いて、他人事ではないんだなって…

思春期のスタートは小3から中3と
個人差が非常に大きい。
体の発達で、どこか一部でも
おとなの兆候があらわれたら
思春期のスタートなのだそうだ。

いまの子は成長が早いから、
思春期も早くから始まるのかな?

思春期には5つの発達段階がある。

●心理的離乳と自己不一致
心の居場所が親ではなくなる。
おとな?こども?ひとりの自分が
1つでなくなる。
「ほっといて!」と言うくせに
「朝は起こしてね」と言ったり…など

●批判・分析的思考
ものごとを批判的にとらえる機会の増加。
他者の言動、世の中のできごとを批判的に
考える。多くの場合、「考え」に
「行動」がともなわない。
「言うことは立派だけど…」
(自己中心的、理解できない言動)

●評価・分析的思考
ものごとを評価的にとらえる機会の増加。
自分と他者を比較して、自分の価値を評価する。
(自尊感情にゆれる、
アイデンティティ獲得の時期)

●おとなを拒否する言動
おとなに対する依存言動の減少。
おとなに近づくにしたがって、以前は
偉大にみえたおとなの言動が
「たいしたことない」と感じるようになる。
おとなに相談しても何の役にもたたないと
考える。おとなの言動に反抗的になる。

●友だち関係の変化
自分の内面を理解し、心のよりどころと
なる友人を求める。
自分とは違う性を意識し、異性への
感情が生まれる。
また、自分と同じ価値観をもつ友人との
深い関係を求めるとめるが、その感情が
強いと『違い』を恐れ、攻撃性へと
変化し、対人トラブルを生み出す。
(おとなの知らない世界の拡大)


先生の講演を聞いて
わたしなりに気をつけようと
思ったことは

かまいすぎず、でも、
ほったらかしにはせず
バランスのよい距離を保つ。

目に見える行動より
心のうちはどうなのか?を考えてみる。

子どもの「考え」をしっかり聞いて
できるかぎり尊重する。

上から目線ではなく
子ども目線に立って話す。

ルールを明確にして
グレーゾーンは作らない。

器を大きく!!


親の器の大きさを試されのが
思春期なんだろうな…

はたして、思春期になり、よくわからない言動、親に批判的、偉そうになった
娘に対して、わたしはどこまで
寛容でいられるのか!?
ケンカばかりしてそうで怖いな(汗)

先生は発達にとてもいい影響を
与えるのは『感謝されること』だと
おっしゃっていた。

感謝されると、自分の"存在意義"が
見えてくる。すると批判的な態度が
なくなるそうだ。

そのためには、まず、
子どもが感謝する機会を意図的に
つくることも必要。
たくさん"感謝して"はじめて
ひとに"感謝される"ようになるから。
なんとも、深いことば。
これは、思春期に限らず、すべての
人間に通じる事じゃないだろうか?

なんとなーく、参加してみた
小学校での講演会、
"ため"になること盛りだくさん!

ひとりひとり発達の仕方はちがうから
マニュアル通りにならないだろうけど、
なるべくそっと娘に寄り添っていける
ように、自分の思春期のころを
思い出しつつ、サポート出来るといいな!

娘が絶賛思春期!になったころ
わたしの"note"がグチばかりに
なっていない事を願って……★

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