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「人はなぜ買うのか?」売れるコンセプトメイクの法則!

売れるも、埋もれるも「コンセプトメイク」次第

ビジネスの世界では、どんなに優れた商品でも「コンセプトメイク」がしっかりしていなければ売れない。逆に、コンセプトが明確でターゲットの心に刺さるものであれば、大ヒット商品へと成長する可能性が高い。

しかし、売れるコンセプトを作るのは簡単なことではない。私自身も何度も試行錯誤を繰り返しているが、「これだ!」と確信できるものをまだ作り出せていない。
そこで、今回は「コンセプトメイク」とは何か、どのように考えれば良いのかを整理してみる。

「コンセプトメイク」とは?

「コンセプトメイク」とは、商品・サービス・ブランドを設計する際に、その「価値」と「独自性」を明確にするプロセスのことだ。ただ単にアイデアを出すだけではなく、ターゲットの心に響く一貫したメッセージを作り、戦略的に発信していくことが求められる。

ビジネスにおいては、「誰に」「何を」「どのように」届けるのかを明確にしないと、消費者に選ばれることは難しいからだ。

売れるコンセプトとは?

売れるコンセプトには、次の2つの要素が欠かせない。

目新しさ … 他にはない独自性を持ち、市場で際立つ要素がある。
人の欲求を満たす … 顧客の悩みを解決し、願望を叶える。

ここで重要なのが、「人はなぜ商品を買うのか?」という原理原則だ。

人は何か目的を達成したいと考え、そのためには解決しなければならない問題がある。そして、その問題を解決する手段として商品やサービスを購入するのだ。

コンセプトメイク成功例:「リステリン」

「売れるコンセプト」の実例として、リステリンを取り上げたい。
まず、このキャッチコピーを見てほしい。

「エミリーは結婚できなかった――彼女は口臭に気づかなかったから」

この広告は、多くの人に「自分も口臭に気づいていないのでは?」という不安を抱かせた。

エミリーのストーリー

  • エミリーは魅力的な女性だったが、長年結婚できなかった。

  • その理由は「彼女の口臭に気づいていなかったから」。

  • 周囲の人は何も言わなかったが、実は気にしていた。

  • もしエミリーがリステリンを使っていれば、人生は変わっていたかもしれない。

このストーリーを、先ほどの原理原則に当てはめると、

  • 目的:エミリーは結婚したい。

  • 問題:しかし、口臭が原因で周囲から避けられている。

  • 解決策:リステリンを使って口臭を防ぎ、人間関係を改善(結婚)する。

このように、「目的→問題→解決策」の流れが明瞭だと、消費者はその商品を購入する理由がはっきりと伝わる。

リステリンの市場シフトの成功

リステリンの成功は、単に「口臭予防」の訴求だけでなく、その市場ポジションを大きく変えた点にもある。
もともとリステリンは「消毒薬」として販売されていたが、「日常的に使う口臭予防アイテム」としてポジショニングを変更することで、より広い市場に受け入れられるようになった。

この変化が成功した理由は次の3つである。

  1. 市場の拡大 – 消毒薬市場では一部の層しかターゲットにならなかったが、口臭予防というニーズを打ち出すことで、一般の消費者にも広く受け入れられるようになった。

  2. 習慣化 – 「口臭ケア」という切り口を強調することで、「毎日使うべきもの」という習慣を消費者に根付かせることに成功。これにより、継続購入される商品となった。

  3. 価値の再定義 – それまでの「殺菌のための消毒液」ではなく、「人間関係や成功につながる清潔感の維持」という、より社会的な価値を消費者に提供する形へとシフトした。

このように、コンセプトメイクによって市場そのものを変え、消費者の認識を変えることができたことが、リステリンの成功の要因となった。

コンセプトメイクを成功させる方法

エミリーの例を踏まえ、コンセプトメイクを考えるときには、以下のポイントを押さえておくと良い。

ターゲットを明確にする → 「誰に向けた商品なのか?」を具体的に設定し、相手の悩みや願望を理解する。

価値を明確にする → 商品やサービスが「どんな問題を解決するのか?」を言語化する。

独自性を打ち出す → 競合との差別化ポイントを明確にし、「この商品じゃないとダメ」と思わせる。

メッセージの一貫性を保つ → 広告、パッケージ、SNSなど、すべての発信内容を統一する。

まとめ

ビジネスの成功には「売れるコンセプト作り」が欠かせない。なぜなら、 「誰に、何を、どのように伝えるか?」 をしっかり考えることで、商品やサービスの価値を最大限に伝えられるからだ。

例えば、リステリンは「口臭対策」という悩みに訴えることで、ただのマウスウォッシュから 「必要不可欠なもの」 へと変わり、大ヒットした。

また、時代が変わると消費者のニーズも変化する。そのため、一度成功したコンセプトでも 定期的に見直し、進化させることが大切 だ。

とはいえ、 良いコンセプトはすぐに生まれるものではない。 成功している企業や個人も、試行錯誤を繰り返しながら磨き上げている。

だからこそ、 商品やサービスは「コンセプトメイク」を意識して戦略的に作ることが重要だ。 これがビジネスで勝ち続けるためのポイントの一つであることは、間違いない。

おわりに

50代からの新しい挑戦。
このブログは、SNSマーケティング初心者の私が、「J PROJECT」という価値ある学びの場で得た気づきを綴っています。
「定年退職後や隙間時間を有効に使いたい。でも、何から始めればいいのかわからない…」
そんなあなたへ。
50代からでも新しい挑戦は遅くない。
私自身の試行錯誤や学びを公開することで、あなたの一歩を応援できれば嬉しいです。

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