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高額なWEB個展やる意味ありますか?
インターネットで作品を出品・販売するにはさまざまな手段がありますが、その中で個人的にちょっと疑問視しているのが、有料のWeb個展です。
どのくらいの料金かというと、私に来たウェブ個展のお誘いの場合は、数週間で約15万円というものでした。これは実際にそこそこ良いギャラリーをレンタルするのと同じくらの料金です。
インターネット上では無料で出品できるポートフォリオサイトやECサイトが沢山ありますし、出品期限も出品数も無制限です。
私には十数万も支払って出品期限も出品数も限られたWeb個展を開く意味が全く理解できません。
よほどの集客や売上が見込めるなら検討の余地ありですが、そういうサイトに限って実績は非常に不透明なものが多いです。
例えば、大抵の出品サイトではどのような作品が購入されているか垣間見ることができるのですが、Web個展を企画しているサイトを調べてみてもどれほどの販売実績があるのか全く公開されていません。
せいぜい閲覧数がランキング形式で公開されていると言った程度です。しかも、販売が成立した場合は売上の半分近くが手数料として徴収されるというのです。
制限が多い中でこれほどの金銭負担を強いるというのは全くもって理解できません。
昨今、絵描きを食い物にする怪しいビジネスはインターネット上でも跋扈しつつあります。
絵の道を志される方にとって個展を開くことは大きな目標の一つでしょう。実際にギャラリーをレンタルして個展を開くことは、赤字になったとしても見に来てくれたお客さんとの交流が生まれたりしていい経験になることもあるでしょうから、ある程度採算ど返しでもやる価値はあるでしょう。
しかし、WEB上ではお客さんとの交流はできないので、収益を重視することをお勧めします。
高額な金銭負担をしてまでWeb個展を開くくらいなら、無料の出品サイトで作品を公開していく方が遥かにリスクは小さいです。