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トレパク騒動について

ある人気イラストレーターがトレパクしているとSNSで大炎上しております。

問題の作品の数々が、トレースか、オマージュか、模写か、などいろいろ闘論されておりますが、これらの定義については敢えて述べないでおきます。結論など出るはずがありません。こういうのは司法の場にお任せした方が良いと思います。

私が言いたいのは、SNS全盛の時代、どうしても自分の作品を大勢の人に公開していいねやフォワー稼ぎに躍起になりがちですが、これは諸刃の剣だということです。

ネットには膨大な資料が転がっていますし、簡単にアプリに取り込めてしまうため、ふと魔がさして邪道に手を染めてしまうことがどうしてもあるでしょう。人気者になろうとすると尚更近道するためにそうしてしまうというものです。

しかしそんなことをしなくても絵を収益化することは可能なのです。そのことについては以前のいくつかの記事でも述べております。

すごく端的に言うと、どんなに絵が下手でも何千回・何万回と描き続ければ独特の味が出て「10万円払ってでもその絵が欲しい!」と言う人が必ず現れます。そういうものです。

以前から何度か言ってることですが、絵描きはSNSを利用しても勿論いいのですが、いいねやフォロワーを稼いで仕事に繋げようという流れをSNSに頼りすぎるのはやめた方が良いです。前述したように邪道に手を染め、目立ちすぎるといつか足元をすくわれる日が必ず来ます。

フォロワー=戦闘力ではありません。フォロワーの中にはこいつの足を引っ張ってやろうと監視している勢が一定数混じりこんでいるのです。いいねの数が多いからと言って、その絵は必ずしも収益化につながるわけでもありません。いいねだけ押して満足してしまう人が大半だからです。

SNSでフォロワー○○人、いいね○○達成ありがとうございます!と自慢げなツイートをよく見かけますが、こいうのは承認欲求は満たされるかもしれませんが、トータルで見るとそんなに大きなメリットをもたらすことはありません。これが現実です。

ネットには絵を販売したり仕事を探すことができるサイトがちゃんと用意されていますので、そういった絵描きが集まる専用のサイトで地道にコツコツやっていった方が、長期的には自分のためになるのです。トレパクなんてしても目の肥えた顧客には響きませんし売れません。だから良いのです。

不特定多数に浅く届くよりも、一人に深く届く絵描きを目指す方が重要だということです。私自身、今まで200点以上の作品を10カ国以上で販売してきましたが、その経験則からもはっきりと断言できます。

一億総クリエーターと言われる今の時代、みんなが人気者を目指すとどんどんいびつな世界になっていきます。創作に非常に便利なった今の時代、クリエーターは常に自分が何を表現したいのを深く見つめ続ける必要があるのです。

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