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【韓国警察、サイバー犯罪組織226人を検挙】サイバー脅威と政策に関する重要ニュース

こんにちは。S2W NOTE編集です。
今回の記事では、グローバルニュースを元にサイバー脅威や関連政策に関して重要なニュースを抜粋してお届けします。

以下、2024年6月13日の韓国のニュースメディア『保安ニュース』の記事を翻訳・編集した内容になります。

京畿南部警察、フィッシングやサイバー詐欺などのサイバー金融犯罪組織を検挙

被害者220人から11億円騙し取る…226人検挙、32人逮捕
詐欺に加えて、メタンフェタミンなどの薬物流通・販売...スマートフォンのセキュリティ設定の強化が必要

京畿南部地方警察庁(庁長:ホン・ギヒョン)サイバー捜査隊は2022年12月から2024年5月までにランダムに子どもを詐称したメッセージを送り、「お母さん、携帯の液晶が壊れちゃった。保険の手続きを手伝って」などと偽り、被害者220人から計95億ウォン(日本円で約10億9,000万円相当)を騙し取りました。
この犯罪に関連して、同庁はサイバー金融犯罪組織のメンバーなど226人を検挙し、そのうち32人を拘束したと明らかにしました。

警察は2022年12月に被害申告を受けて捜査に着手し、2023年8月までに引き出し役、管理役など67人を検挙、そのうち13人を拘束しました。
その後も被害金預金口座分析、現場の防犯カメラの分析などの捜査を続け、国内(韓国)の総責任者など金融犯罪組織159人を追加で検挙し、このうちの19人を拘束しました。

犯人らはフィッシングメッセージ以外にも検査と偽り、電話で「被害者名の銀行口座が詐欺の犯行に利用され他ため、信用スコアが下がりました。今、ローン手続きは被疑者によるものなので、元金を国民安全口座に送金してください」と言って被害金を騙し取ろうとするボイスフィッシング手法が日常化しています。
また、「ショッピングモールで商品を購入後、レビュー作成でアルバイト報酬を贈呈」と偽る別名「レビューアルバイト詐欺」もしていたことが確認されました。

警察は、特に被疑者が麻薬販売・流通チームを作りテレグラムなどを利用して一般人にメタンフェタミン、大麻などの麻薬を販売した容疑で、2023年8月にメタンフェタミン649.18グラム、MDMA 368錠、大麻 143.13グラムを押収しました。

警察は、子どもを詐称したメッセージで金銭を要求された場合、相手に電話をかけて実際に本人であるかを再確認し、インターネットで金などの高価品を個人間で取引する際も、取引相手の身分や連絡先などを必ず確認する必要があるとし、そうすることにより意図せずマネーロンダリングなどの犯罪に加担するようなことは防げることになると話しています。

また、「融資できます!」、「入社前に給料を受け取る通帳を先に提出してください」などの誘い文句により通帳を渡してしまい、結果的に犯行の口座として利用される場合、電子金融取引法違反で(渡してしまった本人が)処罰される可能性があるとし、注意を呼びかけています。

警察は「ソースが確認できないプログラムがインストールされないよう、個人のスマートフォンのセキュリティ設定を強化することが重要で、仮にサイバー金融犯罪で口座振替やローン実施などの被害が発生した場合は、警察に速やかに申告し、金融機関に犯行口座に対する支払い停止を申請しなければならない」と警鐘を鳴らしました。