理想の政治家像

政治のイメージが悪い理由

一般的な政治家のイメージと言えば、裏金、売国みたいに悪いものだと思う。そして今回の総裁選でも石破さんが当選して怒っている人が散見される。

政治論争には攻撃的な非生産的なイメージがあるが、それは論争の究極的な目標が権力だからだ。人間の権力に対する欲求は強く、今権力を持っている人をなんとかして引きずりおろそうとして野党や国民は必死になる。

やたらと政治家を批判する有象無象、例えば#○○やめろという人、というのは権力者に嫉妬していて、自分の力で権力者になれないから行動を起こさずネットで叫ぶ。権力者側に回る努力をしましょう。

また、ディベートに勝てばいいという人も散見される。

結局みんな権力や正義の取り合いに必死だから政治のイメージは悪く、正しい政治議論が起きることはおそらくないだろう。

国民的政治家について

国民から愛される有能な人が理想の政治家って感じがするが、あのヒトラーが存在したようにむしろ「国民」の集団心理によって破滅へ向かわせる存在かもしれない。

高市氏が総裁選に勝っていたら、石丸氏が都知事選に勝っていたら、ネット上はお祭りだったかもしれないが、政治家を批判するのが難しい空気になっていたかもしれない。

政治に心酔している人は、A氏は正しい、B氏はダメといった単純な二項対立を好み、自分自身を含む誰しもが間違う可能性を持っていることを忘れている。A氏は間違うわけがないと信じているから批判されると必死にたたき返す。

上記に挙げた人物自体は有能な人だと思うし、リーダーになるべきだとは思うが、それに付随する「信者」のことを考えると少し怖い。

「信者」について詳しく述べると、彼らには自己自身に自信が無く、自らをその人の捧げる事によって自己であろうとするが、そのために自己を失い思考停止している。

理想の政治家像

では政治家はどのようにあるべきなのだろうか。

理想の政治家像を語る前に国家について話さないといけない。国家というものは、ホップズの「リヴァイアサン」によると、国民がお互いの権利の保護のために契約してすべての権利を渡したものである。国家がない状態では財産はすぐに他人に奪われるから、国家が必要なのだ。

そのため国民が国家に求めることは自分の命と財産の保護である。そのために国内の治安の安定化、外敵に対抗することが求められる。経済政策は給料が上がるとかではなくて、国力を上げるのと、失業者が多すぎて治安が悪くならないようにするためだ。

だから理想の政治家は上記の国家的な観点で外敵から国を守るようにプラスな行動をする人である。しかしながら政治家に語るときに個人的な観点を混ぜている人が多いと思う。給料が上がらないとか、それってあなたが頑張ってないだけですよ。

個人的には先述した権力闘争を勝ち抜いた頭のいい人(多分自民党とかの人?)でもわりと理想的だと思う。というのも、そのような賢い人は間違っても国を亡ぼすことはしないからだ。国が亡べば権力者でなくなるし、国が豊かになれば自分も豊かになれるはずだ。

国民的政治家はこの観点で見ると懸念される。国民の生活を優先するあまり国全体が沈む可能性がある。

また、決して許してはいけない政治家は売国政治家だ。裏金はまだ致命的ではないが、売国は国家の存続にかかわるので致命的だ。

親子関係との類似

国家と国民の関係は親子関係に似ていると思う。親は子に衣食住を与え保護する代わりに言うことを聞かせ、労働力として使う。

ところで親に対して「自分の人生が上手くいかないのは全部親の教育が悪いんだ!親ガチャ外れたーーー」って思ったことはないだろうか?これは思春期にありがちなパラノイアだが、同じことが子である国民の間でも見受けられる。岸田総理はそれの被害者にあたる。

毒親だろうが毒国家だろうが幸福かどうかは専らその人の責任。国家的な問題と個人的な問題を別に考えられるようにしたい。

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