(発達障害)定型さんとのやりとりは異文化コミュニケーション

はじめに

記事にアクセスいただきまして、ありがとうございます。
はいいろと申します。

私は、主治医から発達障害の傾向が強いと言われています。
さらに、認知の歪みにも振り回され、生きづらさに悩む人生を送ってきました。
しかし、今ではわりと穏やかな気持ちで生活を送っています。
もちろん、障害特性に悩まされるのは変わりませんけど、それでも楽しいと思います。
私の体験が、どなたかの悩み解決のきっかけにでもなれば、との思いで記事を書いております。
どうぞ宜しくお願いします。

今回は「(発達障害)定型さんとのやりとりは異文化コミュニケーション」のテーマでお話します。

私はASDの障害特性が強く、定型さんとの会話がスムーズに進みません。
喧嘩を売ってるわけではなく、真面目に、要は何が言いたいの?とか、何がしたいの?と疑問に思うことが多いです。
どうも、言語化されないような、発言の裏にあるらしい意思のようなものが、私には分からないようなのです。

プライベートでも困るのですが、職場では仕事の成果に直結するので特に困りものです。
ニーズが汲めないと的外れな成果物になりかねませんから。

なので細かく確認するようにしていたのですが、昔は、分からないことがあって質問すると、怒らせてしまうことがありました。
真面目に聞いていないとか、ちゃんと考えていない、などと誤解されてしまっていたように思います。

でも、今は、相手の気分を損ねずにたくさん質問させて貰えるようになりました。
意識していることは「異文化コミュニケーション」です。
私なりの考えをお話してみます。

なお、定型さんの感覚は分からないため、その点は推測の域を出ません。ご了承下さい。

よくあった私の怒られパターン

以前は、仕事上での定型さんとのやりとりが非常に怖かったです。
話を理解しようと思ってアレコレ質問すると、定型さんは怒ったり不機嫌になってしまうからです。
「それ必要ある?」「考えて」などと言われていたことから、少なくとも定型さんの文化では、聞いて確認するまでもないことを質問してしまっていたのでしょうね。

私は障害特性上、言語化されていないことは汲み取れないので、例えば、意図とか考えのようなものは、しっかり言語化されないとよく分かりません。
そのため、よほど仕事内容が単純でない限り、何を求められているのかが分からず、そのままでは成果物イメージがわかないことが多いです。

そんな時はどうするのかと言うと、起因や経緯などといった周辺情報を集め、それをヒントに依頼主の考えを推察します。
きっと、定型さんたちが直感的にイメージできることを、私は考えることでしか理解できないのでしょう。

なので、私にとっては周辺情報は確認しなければいけないのですが、そうすると怒られてしまうのです。
定型さんにとっては不必要なことなのでしょう。忙しい中、不必要だと思うことに時間を奪われたら迷惑ですものね。不快にさせてしまうのも分からなくはないです。

しかし、かと言って、怒られることを恐れて確認をしなければ、目的に沿った成果物を作れません。そりゃ、目的を理解しないでいたらそうなりますよね。当然ながら、なぜ確認しなかったのかと怒られてしまうのです。

私目線では、確認してもしなくても怒られるという状態で、一体何が何だか分からなかった思い出があります。

このように、すれ違いからはじまって、最後には怒られるというのが、よくある私の怒られパターンでした。

私の異文化コミュニケーション術

では、どうしたら良いかと言えば、私には周辺情報が必要であるということを最初にご理解いただけば良いのです。

私の特徴は、言語化されないことを理解するのに周辺情報が必要、という点です。
しかし、定型さんにとっては不用という認識のようなので、この違いが「異文化」のポイントとなります。
このギャップを埋めないまま、あれこれ聞いてしまうと、不必要なことをしていると見なされて誤解されてしまうのですね。

なので、定型さんと私がどのように違うのか、その違いを最初に説明するのです。
具体的には、私の障害特性を説明するわけですね。

もちろん、通説をそのまま伝えてもご理解いただけないと思います。
例えば、よく言われる「想像力の欠如」では伝わらないと思いますので、私の場合は、言語化されないことは汲み取れないとストレートに伝えてしまってます。
また、配慮事項として何をお願いしたいのかを、併せて明確にしておくことが必要です。
私は、細かく質問させて欲しい、とか、なるべく周辺情報は説明して欲しい、などといった趣旨のお願いをしてます。
問題点だけ分かっても、どうしたら良いか分からないと困らせてしまいますからね。

このようにしてご納得いただけると、誤解を避けることが出来るようで、今のところ、怒らせてしまったことはありません。
むしろ、快くご協力いただける方ばかりで本当にありがたい。

もちろん、人やタイミングは選ばないといけません。
怒りっぽい人やマウントをとるタイプの人は避けるべきですし、十分に時間を確保させて貰える方に限ります。

まとめ

異文化コミュニケーションとはどういうことか、伝わりましたでしょうか。
お互いの違いをご理解いただき、誤解を生むことのないようにするのがポイントで、具体的なアクションはしっかり障害特性を説明するということになります。

ご紹介したのは、あくまで私の特性に合わせた対策の話ですから、多くの人に当てはまるわけではないでしょう。
ただ、定型さんとの関わりに悩む方にとって、何らかのヒントになれば、との思いで共有させて頂きました。
参考にしていただけたら幸いです。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。


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