犬と暮らしたい

昔、犬を飼っていました。

田んぼに捨てられていたところを、友だち数人が見つけてきたのです。
どうしようかという話になり、
当時我が家は一戸建ての借家に住んでいて、
そこには大きな犬小屋が残っていたので、
ちょうどいいじゃないかという話になり、預かることになったのです。
私は犬が怖くて、撫でることもできずにいたのですが、
断れない雰囲気だったので仕方なく引き受けました。
父になんて言おうとドキドキして帰宅を待っていたのですが、
事の次第を話したら大喜び! いつもは笑顔が少ない父が破顔一笑。
真っ黒の子犬を撫で回す、撫で回す。
そんなに可愛い? その時の私にはわからない感情でした。
子犬が来て一週間たち、家族が話し合って飼うことが決めました。
それから13年月日を共にしました。
ビデオもスマホも無い時代。写真も多くは撮りませんでした。
でも、まつわる思い出はずっと心にあります。

YouTubeやインスタなどに上がる「我が家のワンちゃん」を見ると
本当に羨ましいです。
犬を飼いたいけれど、今は飼える状況ではありません。
縁があって犬と暮らすことができたことは奇跡だったのだと思います。

散歩している犬を見かけるとチラ見してしまいます。
そうするとなぜか私に寄ってくるのです。
気のせい? いえいえ本当にこっちに向かってくるんですから。














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