ネットの過去の発言が吊し上げられるのは、良い傾向じゃないよな
伊是名氏が過去のブログを消していっている件について。
「佐倉葉ウェブ文化研究室」のSakuraba氏のツイートで知ったのですが。
20年前のサイトを辿られると自分もヤバいかも
自分も2002年にダークマターというテキストサイトをやっていて。
ネットバトルを始めとしたネットウォッチサイトという際どい内容だったし、自分もかなり攻めた発言をしていたので、今見ると不適切なものもあると思う。
サイト自体は消えてるけど、インターネットアーカイブに残ってたりするしね。
正直、他人事ではない。
とは言え、過去のサイトをどうこうしようという気はなく。
むしろ、2002年から2003年のテキストサイトの二次資料と言えるので、どんどん参照してもらえれば良いです。
https://web.archive.org/web/20060207155805/http://members.at.infoseek.co.jp/watch_dark/
(現在、元サイトが消えているのは、TripodのWebサービス撤退が原因で、過去記事の隠蔽ではないです)
ネットの歴史の研究者からすると、良い状況ではない
問題は、今回の騒動を受けて、過去発言をチェックし消す人が出てこないか。
消したら拡がるとも言われるけど、見つかる前に消せばリスクは小さい訳で。今、この瞬間でもやっている人は居ると思う。
でも、それって過去の史料が消されてしまっている事ですからね。
歴史研究家とか大変じゃないかな。過去の世論を調査しようとしても、今から見て不謹慎な発言そのものが消えてる可能性があり、正確な世論を測れなくなる。
現在進行形の炎上発言削除も、問題と言えば問題
最近はTwitterで炎上すると、ツイートを消したり鍵を掛けたりアカウントを消したりする事が多い。
謝罪を示す為に削除したり、肌色が悪くなった人が逃亡の為に削除したり。
そのため、少し遅れて事件を知った人間は、誰々が炎上したという事実しか分からない状態になってる。
元発言が消えてるので、何が悪かったかのか。そもそも炎上が正しかったのか再検証も難しくなってしまった。
(Togetterもよくツイートが消されて何を言っていたのか分からないまとめも多い)
結果、同じ様な炎上が繰り返される。まあ、これだけが理由じゃないけど。
様々な発言をアーカイブするネットウォッチサイトがもっと増えれば良いけど、それはそれでリスク有りますからね。
自分もダークマターみたいなウォッチサイトを再開したいとも思うのですが、今の仕事に支障が出そうですし。
ウォッチサイトで金が稼げれば良いですが、ウォッチ行為で稼ぎたくないですからね。
そもそも、稼げないだろうし。