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ご紹介シリーズvol.1:Dari Kの裏ボスかもしれない ヘルウィンさん

みなさま、こんにちは!
カカオ農家の方々にスポットを再度当てたい!という思いで始めます、ご紹介シリーズの記念すべきvol.1は長年Dari Kのカカオを支えてくれてるヘルウィンさんです。
よくDari Kのショップカードやホームページの写真に登場するため、日本で一番顔を知られているスラウェシのカカオ農家さんなのでは?と思っています笑。

Dari K創業の頃からスラウェシで吉野と共にカカオを手掛けてくれており、今ではカカオの品質向上のために農家さんの指導や、若手人材を地方で育てる活動をしているグループの創設者でありリーダーをしています。

カカオの栽培指導に関して知識と経験が大変豊富で、接木も彼にかかれば100発100中。私の接木レッスンの時には、「断面が甘い!」と何度も指摘を受け、日夜練習に励みました。婿養子としてカカオ農園を営む家族のいる地域へ移り住むことになってから早20年以上ですが、地域の人々からの信頼は厚く、リーダーシップを発揮して、Dari Kとの協働に取り組んでくれています。

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私のホストファミリーの大黒柱をつとめ、家族を愛し、生まれ育ったのが都市部マカッサルであることを感じさせないほどです。たまにマカッサルで合流する時には「ママのご飯が恋しいね」と2人で話しています笑。

代表を務めるグループは2014年には3人で始めた小さな活動でしたが、今や70名を超える若手のメンバーが頑張っています。彼らを一手に取りまとめながら、仕事関係だけではなく、人生の相談にものってくれる頼もしいリーダーです。

現在はチョコレート作りに奮闘しています。元々はスタディーツアーに向けて、何か参加者の心に残るお土産作りをしたいねということで始めたのですが、今では自身で州の助成金を申請し、いくつかの機械とチョコ作りが出来る建物を建設し、板チョコ作りやココアパウダーを使った商品の開発などに取り組んでいます。

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そんなこんなで州からも県からも取り組みを注目されていることと、頼まれたら断らずになんとしてでもやり遂げる性格が相まって、最終的には高校生の就労研修を受け入れ、先生のように日報をチェックしたり、学生たちに檄を飛ばしていることもしばしば。

私が仕事でうまくやれなくてヒーヒー言っている時にも慌ただしく準備をしないといけない時にも、「落ち着け、大丈夫だ、なんとかなる、コーヒーでも飲むか?」とどっしり構えて接してくれます。リーダーの器、おそるべし。
毎日16時頃に家族と迎えるティータイムが今は本当に恋しいです。

(インドネシア駐在員・足立こころ)