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他者と働く:代理思考から始める

新任リーダーが就任し、新入社員(特に新卒)が入社するとコミュニケーションにストレスを抱えることは多いです。それは組織という免疫系に異物を放り込んで一時的に反応しているようなものということもあるのですが、慢性的な疾患となっていることもある。それらコミュニケーションについて深堀りしてみようと書店で見つけたのでこちらの書籍を購入。

他者や他者の属する組織(文化といっても良いかもしれない)との間にある分かりあえなさをどう解消していくのか。この分かりあえなさを解消するために対話という、会話ではなく相手の文化・価値観とを客観的に把握しながら埋めるべき溝というべきものを埋めていこうという話です。

読書中に感じたこととしては、営業などでよく指導される代理思考に近いものという感じです。とかく「相手の立場にたって」、「相手の気持ちを考えて」はコミュニケーションによる課題解決における普遍的な真理なのだと思います。

また、同時にこの対話なり代理思考をするには、特に新卒の新入社員などによく私も話をすることとして大事なことがあります。それが、数多くの人生や経験をバーチャルの形でも良いので体験しておくことです。

例えば、新入社員が上司や先輩に提案しても相手にされないようなケース。提案の内容の出来ももちろんあるのかもしれませんが、それを実現することで生じる上司や先輩のリスクや環境変化に対しての配慮など。それらへの想像力を働かせるのが当書における対話に必要になってくるものです。そしてその想像力を育む作業を行っていかないといけない。このあたりの前提が出来ている組織では有効な内容ですが、そうでない場合はよりコミュニケーションの下地を作っていくことに気をかけないとなと思うところです。

永遠に続くかだいですよね、これ。


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