ばあちゃんの畑が空き地になってたってだけの話
ずっと地元に住んでいても、人生で数回通るか通らないかくらいの道がある。
今日通ったそこは大通りよりずいぶん奥まったところにある住宅地で、以前通った時は縦長の小さな畑があった場所だ。
20年ぶり2度目の通行である。
20年前、就活中にたまたまその道を通ったとき、そこでばあちゃんが畑仕事をしていた。
畑友達と一緒にじゃがいもを収穫していたばあちゃんはとてもハツラツとしていて、80代という年齢を感じさせない様子だった。当時、反抗期明けでばあちゃん愛を取り戻したばかりだった私は、そ