爪先を踏まれる
サンフランシスコは結果的に、街としては結構好きだ。
リベラルなことを感じるし、いろんなルーツ、国籍、アイデンティティを持つ人がいて”外国人”という言葉がないような、まさに人種(広義の)の坩堝だと思う。
でもどこにいたってわざわざ傷つけようとしてくる人はいるのだ。無念‥
先日友人とミッション・ストリート(カルチャーの街で、美味いメキシコ料理とマルガリータを楽しむのにもってこいの町)で何の気なしに信号待ちしているところ、知らないおじさんに
”Excuse me.”
と目を見て言われながら、左つま先を踏まれた。
この表現で伝わっているか自信がないが、要はわざと踏まれたのだ。
とっさにShitとか出なくて良かったと思う。私の口から出たのは「おっ」だけだった。なぜか‥
ここが地元の友人男性が"Excuse me?"と割って入ってくれた。その間の一瞬でいろんなことが頭をよぎった。
アジア人だから?女性だから?弱そうだった?
とにかく、すごくがっくしきてしまった。
サンフランシスコへの期待が高まりすぎていたせいもあると思う。
あれが何にもとづいた差別だったのか、何にももとづかない嫌がらせかわかるすべはないが、どこに行っても嫌な奴はいるってことだな。
おじさん、人の足をふむな。
私はそれでも進むけどな。