インド映画パットマンを観て

JOKERからのバットマンからの『パットマン』をご紹介❣️

貧しくて生理用のナプキンを買えない妻のために
世間の目を物ともせずに低価格のナプキン開発に
尽力した男性の物語

実話に基づくインド映画で、Netflixで観賞した

以前にも一度インド映画を観た事があり
脈絡も無く突然踊って歌い出すので笑ってしまうのだが
今回も大勢で歌うシーンはやはり随所に盛り込まれていて
どれだけ陽気な国民性やねん!と突っ込まずには居られない

でも この映画は私のインド映画への思い込みを吹き飛ばす程
感動して引き込まれて泣ける映画だった

インドは私にとって遠い国
文化も宗教も人生観も生活環境も殆ど分からない

カースト制は相変わらず無くならないし
女性への差別も身分の差別も貧富の差もあるのに
大きな川がまるで全てを受け入れて全てを流している様な
とても理解し難い国だと思っている

生理用ナプキンが55ルピーと高額な為
インドの全女性の12%しか使用しておらず
殆どの貧しい女性は5日間部屋に篭り
汚い雑巾や葉っぱや灰を当ててやり過ごす

だから毎月10人以上が病気になったり
子供が産めなくなったり、亡くなったりしていた

それを知った主人公のラクシュミが村中から
変態扱いされながらも愛する奥さんガヤトリの為に
ナプキン製造機を自分で作ってしまう

しかし完成するまでに偏見と根深い習慣が彼を
苦しめる
妻や女子大生や果ては自分でも試して、失敗して
笑われ、また試して失敗して白い目で見られる。
世間の同調圧力が半端じゃ無い
村八分状態になってしまう

母親にも愛する妻にも理解されず孤独の中
挫折しそうになった時
偶然出会った聡明でチョー美人のパリーの協力を得て
夢を形にしていく
パリーはピュアーな天才ラクシュミに惹かれていくが
最後は妻のもとへ帰っていく彼を泣く泣く諦める

ここも絶対泣けるシーンの一つ
あんな美人を勿体なーいと思うのは私だけ?

今もそうなのかは分からないがインドの女性は
恥をかく位なら死を選ぶ…そうだ

そして生理は“穢れ”という扱い
皆んな女性から生まれて来たのにねー

日本以上に様々な縛りがある社会だ
その中にあって一人の人間でも愛と情熱が勝てば
こんな偉業を達成出来る事を示してくれた

100%のインド女性がナプキンを使える様に
100万人の女性が仕事を得られる様にするのが
彼の夢で今もきっとインドの何処かで奔走してるだろう

国連での片言の英語の演説も
何度でも観たい感動のシーンだ
お金が全てを解決すると思われているが
僕はお金を追わなかったからパットマンになれた
うーむ、いい言葉だぁ

不条理や問題を一杯抱えた国だと思うけど
何か不思議なパワーがある

この映画はインドを知る一端としても是非是非
多くの方に見て頂きたい作品
私ももっと他のインド映画を観たいと思う

ラクシュミの愛に溢れた情熱にカンパイ🥂

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ダラリ・ラリ@キルト作家
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