おしまい
ひとつの関係が終わる。終わらせないためにどうこうするつもりはない。ただ「お前もそうだったんだな」と、悲しくなるだけだ。ひとつの事実を見つめてただ悲しいと思える人間に戻れてよかった。
「苦しいのが好きな人っているからね」と誰かが言ってた。それはそう。そういう苦しい選択をとりつづける人を知っている。でも、そういう生き方も悪くない。
少なくとも「立ち向かうべき時に立ち向かうこともできず、誰かに向き合うこともせず、ひたすら自分や他人から逃げつづける」そんな生き方よりは格段に良いとおもう。
ちゃんとやるべきことをやっていれば、それなりに返ってくるものがある。
何が正解はわからないけれど、少なくとも無理できる時に必要な無理をするのは悪いことじゃない。そのうち無理が効かなくなってきた時に助けてくれる人がまわりに残っていれば上出来。
終わってしまったものはいつか元に戻るかもしれないけれど、終わらせたものは戻らないかもしれない。終わらせられたものをまた初めようと言われても何も信用できないしな。簡単に何かを終わらせる人間とは何も初められない。逃げ癖。
最近は弱さを観測する機会が増えた。いま周りに俺よりも強い人がいるからだと思う。
弱さを観測する機会が増えたことで、人付き合いをやる上で重要なことが体感的にわかってきた。こういうことが嫌がられる。こういうことが好まれる。そういう傾向。健康を見抜かれている。みんな何かが返ってくるもの、何かを与えてくれるものを好む。
コストを支払えるようにありたい。ぜんぶはあげられないけれど、困らない程度にたくさんあげたい。
支払えるコストがなくなったらおしまい。いや、もしかしたら続きがあるのかもしれないけどね。
契約を解除してもおしまい。これはたぶん本当におしまい。人間サブスクは解除したらダメだよな。
俺はやれることをちゃんとやっていきます。