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ふれふれ、俺。
まえがき
これを元に小説書きました。一部ですが、気になるコピーをピックアップして小説にしています。YOASOBIならぬDARASOBI。それでは読んでください、listen…(狩野英孝風)
ふれふれ、俺。
夏!
夏!!
夏!!!
夏!!!!
夏が来たYO!!!!!!!!
だが!
ウ~まん防!ウ~まん防!ウ~まん防!
ガクッ。
パァーっと飲みにも行けないし。俺は転職したばかりで本当仕事もうまくいかないし。妻は育児で疲れてる。みんなはボーナスで浮かれてる。
今日もランチは福しんだけどな!味がないラーメンを噛み締め店を出た。そして傘を忘れた。
そして俺は傘を忘れ続けてる。「GPSつけたらどうかな?」って妻に言っても笑ってくれなかった。どうしてこううまくいかないんだ。傘のない俺は顔を上げ、雨を飲んだ。ああ、そうさ、ヤケクソだ。
そして3秒で神からお告げが。「弱音を吐かずに、音を上げろ」ってな。とにかく俺は濡れたま、ヴィレッジヴァンガードに向かう。昼休みはまだある。
雨天も曇天も、ラテンに塗りかえる。
俺がゴキゲンの震源地だ!ってことで、マラカス買った。笑顔を引き出す、打ち出の小槌。
仕事で、わからないときは、誤魔化すよりマラカス。いつもクールな事務員さんが、肩を震わせて笑ってる。「悪い人ではなさそうだ」廊下では誰かが俺の評価をしている。「マラカスの人」で、覚えてもらえた。
憎めないは作れる。と思いながら仕事が終わり、帰宅すると、早々に地獄絵図ゥゥ。
子どもがぐずってる。私の出番だ。
妻に一本貸した。一緒に演奏できる楽器、No.1。
「手を動かすと、
認知症予防になるんだって」
って俺が真顔で言うと、
「35歳!」って35億!みたいなテンションで返してきた。妻の名前はちえみだ。さすがだ。
マラカス半分貸したら、楽しさ二倍になった。
笑ってほしい人がいる。
本当に俺は、みんなに笑ってほしいよ。
「よく振っておどりください」
俺は一層激しく踊る。子どもは笑ってる。なんでそんなに笑ってるのかわからないくらいに笑ってる。その両手は、世界を明るくできる。
幸せに鳴ろう。
あとがき
ローラーさん、審査お疲れさまです。今回もローラーさんのコメントある人いるよ。買ってね!
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