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Photo by
bin_beer
呑みの席に芸人時代の後輩がいると瓶ビールを頼みづらい
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お店に生と瓶ビールがあれば、必ず瓶を選ぶ。
生ビールは、サーバーの洗浄を怠るとドブのような臭いがするからだ。
原則として瓶を選択するのだが、呑みの席に芸人時代の後輩がいる場合は別だ。
グラスが空くたびに注いでくれるからだ。
「気を遣わないで」とお願いし、楽にしてくれる子もいれば、最後まで注ぎ続けてくれる子もいる。
現役時代の僕は後者だったので、ダルさが痛いほど分かる。
常に先輩グラスの空き状況を把握しつつ、メニューを開けば店員さんを呼び、小噺にはTVの観覧客並みにオーバーリアクション。
僕は、先輩に奢られる高級寿司より、自分の金で食う回転寿司を好む。
だから、自分からは後輩を誘わない。相手から誘われたとき、同期が召喚したときのみ席を共にする。
できるだけ気持ちよく過ごしてもらうべく、ドブの臭いに耐えつつ、後輩の小噺に3割増しで笑い、後輩のグラスが空いたら店員さんを呼び、喜んで奢る。
正直、先輩と呑むよりしんどい。
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