息をする場所が欲しくて作りました

息をする場所が欲しくて作りました

最近の記事

とりとめのない。

    • 暗闇にいると話していたくなる

      今のことだけれど、ふと自分の手を見たらしろくてくろくてあおくて吃驚した。 不意にわたしはまた、ふ————っ……と沈んでいった。 ついさっきまで、ぱちゃぱちゃと水面を飛び跳ねて遊んでいた軽いからだのこどもが、ぱたりとゆらりと倒れて深くて長い水中を落ちていくみたいに。 ついさっきまで、ぱちゃぱちゃと水面を飛び跳ねて遊んでいた軽いからだのこどもが、ぱたりとゆらりと倒れて深くて長い水中を落ちていくみたいに。ついさっきまで、ぱちゃぱちゃと水面を飛び跳ねて遊んでいた軽いからだのこどもが、

      • 2019年

        2018年の末はどういう気持ちだったかな。 慌ただしくて、年末だとか年始だとか、それどころじゃなかった。 2019年。 1月。 前年末に劇悪化したアレルギー治療のためお医者を調べまくり通う。 自然派治療に傾倒する。 化学的なものに敏感になる。 2月。 信頼できるお医者に出会え、結局標準治療をすることに決める。 大規模病院に3週間ほど入院。 パートナーとの関係、家族の有難み、会社、生き方、自分の体の事、心、 色々と振り返る機会があった。 入院生活は快適で、自分の心を取り戻す

        • 深い愛の血

           わたしの母は、愛が深い。  わたしのこれまでの母とのかかわりを振り返ってみても、愛するがゆえに「どうして伝わらないんだ」と苦しんでいたように映る。  母は、子供たちがどんなに世間からずれても、最後にはずっと味方でくれる大人だった。  最初はほとんどひとりで子供たちを育て、愛するひとをうしなってもとにかく子供たちと生き抜くことを頑張り、内的な愛情の枯渇と外的な愛情の放出という混沌の奥深くで自分の愛と子供たちの世界の境界線を弁えていた。  子供たちの父親はわたしが生まれてまもな

        とりとめのない。

          息をする

           金木犀が咲いた。  これから暫くは、沢山息をしないと勿体無い。  中学生くらいの時から、人は絶対に孤独なのだと思っていた。  それを忘れかけていたけれど最近、思い出した。  思い出してから、何も言えない気分になり、 でも押し黙っていると死んでしまう気がした。  昔のわたしはそういう時によく自分を殺していた。  幸せな気持に包まれて過ごし、 沢山傷付いて沢山愛し、愛され、過ごしているうちに、 わたしはわたしを殺すことが減り、 孤独の感覚を忘れていった。  けれど思い出して

          息をする