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【苦悩】Fラン高から医学部へ進学した私の大学生活


はじめに

↑こちらの記事の続きです。
晴れて医学部へ合格したもののさまざまな困難がありました。

入学翌日からの1ヶ月間

新歓というものが始まりました。知らない先輩たちに話しかけられてご飯に連れて行ってもらい、そこで大学生活のことを色々教えてもらいました。どうやら医学部には部活というものがありサークルとは違う概念のよう。どの部活に入るか迷いました。入る大学や入学する年度によって異なりますが、私が入学した時は試験の過去問は部活単位での管理であったため最低一つ部活に所属する必要がありました。学年ごとにcloud管理している大学もあると聞きました。元々していたスポーツに加えて新しいことに挑戦したいと考え、ハードな部活に入ってしまいました。かなり上下関係が厳しかったですが飲み会での作法を教えてもらえたことは今では財産となっています。当時はかなり飲み会が激しく、もともと騒がしいところや下品なことは嫌いだったため飲み会のたびに部活を辞めたいと思っていました。
部活選びのための新歓に顔を出しながらも授業は進んでいきました。4月は夕方まで授業があって放課後は飲み会やご飯会に行く毎日で授業の課題をこなすのに精一杯でした。初っ端から教養課程でつまづいている人も何人かいました。

仮面浪人

私は入学してからも第一志望校のことが忘れられませんでした。私立医学部といっても慶應のように有名どころではないので周りも私と同じように第一志望校落ちで滑り止めで受かったという人ばかりです。初めの頃はセンターが何%だったとかの話ばかりでしたが、4月が終わる頃にはみんな大学生活に順応していて部活の話や授業の話ばかりしていました。私はというと受験に落ちたことがかなりコンプレックスで尖っていたと思います。幸い友人には恵まれましたが、下剋上を起こす気まんまんでした。当時の私が考えた下剋上は①第一志望校をもう一度受験し合格すること、②第一志望校に受かった人より出世することでした。振り返るとかなり浅はかでした。①をするにもやっと掴んだ医師への道を閉ざすわけにはいかないので仮面浪人をしようと思いました。一年の浪人で受からなかったので長いスパンで考えていました。おそらく仮面浪人一年目は受からないだろうと思い、一年生のうちは大学の授業に集中することにしました。そもそも医学部の試験を上位3位以内で通らないと仮面浪人できるキャパシティも無いだろうと自分に暗示していました。大学生活に集中しているうちに自然と仮面浪人の熱意が消えていきました。それと同時に②の思いが強くなりました。これを達成するために、USMLE(アメリカの医師国家試験)を受けること、研究室に通って業績を出すこと、良い初期研修先に就職することを目標としました。なぜこの3つに落ち着いたかというと当時Twitterで意識の高い学生はこれらの話ばかりしていたからです。かなり浅はかです。特に研究室に通うことはかなりハードルが高かったです。これは別で記事を書きたいと思います。②を達成するには多くの時間が必要であったため、時間を捻出するために体育会系の部活を辞めました。過去問は友人から貰えたので最低限の情報には困りませんでした。

人間関係

部活を辞めて煩わしい人間関係から逃れることはできましたがその代償として頼れる先輩を失いました。医学部での情報は基本先輩から頂いたものを同級生で回します。友達がいない人はかなりの情弱になり留年のリスクが大きくなります。これらの情報はみんなが欲しい普遍的な情報であるので個別の相談などは当然先輩に直接相談したいです。私は頼れる先輩を無くしたので誰に頼ったかというと大学の先生方でした。私は意外にも(?)人懐こい性格のため先生方からはかなり可愛がってもらえました。②を達成するためにどうしたら良いかアドバイスをくれる先生もいれば私の人生相談に乗ってくださる先生もいました。先生方の中には応援してくれず、否定的な意見を頂くこともありました。諦めが悪い性格のため否定されても構わず自分の目標に向かって日々邁進していました。

学業

受験では勉強で非常に苦しめられましたが医学部の勉強はあまり苦痛ではなかったです。試験は暗記がベースで理論を使うと暗記が楽になるというイメージです。私はこれが非常に自分にあっているので試験は一度も落ちませんでした。私がなぜ受験が苦手だったかというと、いちいち疑問が湧いてきてしまうことや、背景の理論ばかり気になってしまい受験のテクニックを毛嫌いしていたからだと思います。偉い人たちに怒られるかもしれませんが、受験科目には学問として真摯に向き合うというよりも大学に受かるために勉強しなくてはならない最低限の教養、ただそれだけだと考える方が良いと思います。深く考えたい人は大学に入って自分で成書を読んだり実際実験したりしてみましょう。

劣等感

大学生活の中でたびたび出身校を披露する場面があります。私は中学受験をしておらず高校受験も大して真剣に取り組んでいなかったため進学校の名前などほとんど知りませんでした。開成や灘といった有名どころでさえ聞いたこともなかったです。同級生はほとんどが進学校出身でした。高校生の時まで信じていた、英才教育を受けていないと医学部に来れない説はあながち間違いではないと思いました。同期の話をよくよく話を聞いていると鉄緑会とか日能研といった塾に行っていたようです。全く知りませんでしたが調べてみるとかなり良い塾のようでした。小学生や中学生のころから塾に通い、今までの人生中で長い時間を勉強に費やすことができてかなり羨ましいなと思いました。

なぜ羨ましいのか?結果的には同じ大学に来ているのに?

確かに結果は同じですがそれまでに学んだことや人脈では彼らには絶対に勝てません。特に私は自分では教養がないことがわかっていたので、ふとした時に彼らから出てくる言葉の語彙力の高さに劣等感を抱いていました。また、いろんな大学に知り合いがいることで就活などの情報共有がしやすくなります。
また、私立の医学生は基本お金持ちの家庭出身です。私は金銭感覚が合わずご飯に誘うことも誘われることもあまりありませんでした。

孤独感

大学に入学してから、毎日ここじゃない感を抱いていました。正直予備校の時の方が楽しかったです。私は下剋上を起こすことしか考えていなかったので思い切り大学生活を楽しむこともできませんでした。非常に尖っていました。
もしかしたら第一志望校に合格していたら馴染めていたかもしれないと今でも思います。ですが下剋上魂で得たものは非常に大きいのでこの選択が100%間違いだったとは思っていません。

終わりに

卒業するといろんなキャリアの選択肢があるので勝ち負けという概念も無くなっていくでしょう。今いる環境に感謝して後悔ない人生にしたいと思います。

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