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受検結果を待つ、親の心の内③
次男の結果発表までの時間は、長男の時以上に長く感じられました。
長男の受検から年数が経ち、その間に対策の精度が上がりました。また、実際に学校に通っていたことで、「どのような生徒が求められているのか」という点がある程度見えていたのも大きな違いでした。
しかし、分かっているからこそ、「ここが足りなかったのではないか」「あそこをもっと補うべきだったのでは」と、考えが堂々巡りすることもありました。それでも、対策自体は計画的に進め、やれることはすべてやったという実感を持って送り出すことができました。特に作文に関しては、ある程度の形が書けるようになっていたので、「これでダメなら、学力の問題ではなく、学校の方針と合わなかったのだろう」と考えるようにしていました。
一方で、不安もありました。兄がまだその学校に通っている中で、次男が通えない場合の気持ちを想像すると、胸が締めつけられる思いでした。志望校にいる兄を横目に、地元の学校に通うことになったら、どんな気持ちになるのだろうか——そんなことを考えずにはいられませんでした。
また、兄弟で同じ学校を目指すことへの周囲の反応も気になりました。「上の子が受かったからといって、下の子も受かるとは限らない」「もし兄弟で通えるなら、何か特別な方法があるのでは」——そんな言葉を耳にすることもあり、無言のプレッシャーを感じることも随分とありました。
それでも、最後は「ここまでやれることはやった」と自分に言い聞かせながら、連日連夜ダメだったことを想定し、まず自分が「行かせたい」という思いを手放す覚悟をしていました。
ですので、せっかく受検の緊張感から解放され、多少暴飲暴食もできる?時期でしたが、結局何を食べてもおいしいも感じない有様でした。