不登校児の母日記
子供の行きたくないを受け入れ、子供に期待するのもやめようと、宗教みたいに自分に言い聞かせているのに、出てきちゃう。ムクムクと。学校に行ってほしい気持ちが。
今日期末テストなんだけど、正直、ちょっと期待していた。さすがに行くだろうと。
行かないってさ。
今回は全く勉強してないから、長女にしたら負け戦に挑むようなものなんだろう。だから余計に行く意味がない。
だけどなんというか、私の中でここが小さな一区切りだった。何でもない通常の1日を休むのと、明日みたいな集大成の1日を休むのはハードルの高さが違う、と勝手に思っていた。
長女、五月雨登校と不登校の境界線をまたぐ。
これが、ただの、勉強してないから行きたくなーい。だったらどんなに楽か。
でも目の前の長女の手や太ももには、傷がある。テストが始まる前くらいから、一度落ち着いていた自傷行為が復活した。
3日前ポツリと言っていた。悪夢をみると。どんな夢か聞いたら、監禁されて逃げる夢だという。最後は刀を手に入れて相手をメッタ刺しにするんだ。と笑いながら教えてくれた彼女の目の奥は全く笑っていなかった。
お風呂だって4日入ってないし、明らか過食気味だし、何なら口に入れた食べ物をティッシュに出してるのも、拒食症の症状の1つだし。やらなきゃいけないタスクの受け取り方が他の子の何倍もの重さになってのしかかってくるのか、重圧にのしかかられて身動きのとれないのかもしれない。
ここまで来て、テストだから行くだろうと期待していた自分にも嫌気が差す。
もう、学校行くかもーとか期待してる場合じゃないんだよな。
「月曜日からは行くから」
絞り出すように言う長女。
もういいから、月曜日も行かないでいいから。しばらく休んでいいよ。学校がストレスならやめてもいい。
ママの目には、めちゃくちゃしんどそうに見えるよ。
一学期頑張ってたもんね、疲れちゃったね。
そこまで言った。言うことができた。
私にとったら、めちゃくちゃすごい一歩だった。今まで、休んでいいよは言ってたけど、無期限で行かなくてもいいよは言えなかったから。
それでもまだ、学校いつか行ってくれないかな。とくすぶっている気持ち。自分で自分が嫌になるよ。
自己嫌悪で落ち込んでいたら、
「頑張ってた、じゃない。今も頑張ってる」
ポツリと長女が言った。
そうか。
学校行かないで休んでいる間も頑張ってるんだね。
先生にまた電話しなきゃだな。
気が重い。