Qiskitの初期設定まとめ
Qiskitの設定をし、IBMの量子コンピュータが動くのを確認したのでメモとして残します。
詳細は、Qiskitのドキュメント(IBM Quantum Documentation)を参照していただく方が正確かと思います。
1. Anaconda(Juptyer Notebook)のインストール
初めに、以下の画像をクリックし、Anacondaのホームページにアクセスします。
ホームページの右上に「Free Download」があるので、そちらをクリックし、遷移後のページにある「Provide email to download Distribution」にメールアドレスを入力します。
入力すると、ダウンロードページがありますので、そちらの中から、ご利用の環境に適したAnacondaのインストーラーをダウンロードしてください。
ダウンロード完了後は、Installerを起動し、Anacondaのインストールを行います。
こちらの資料はたくさんあるので、調べてみてください。
2. Anacondaで設定を行う
Anacondaのインストールが適切にできてるいれば、「Anaconda Prompt」を起動します。
プロンプトの起動が出来たら、次のコマンドを実行します。
pip install qiskit
pip install qiskit-ibm-runtime
pip install qiskit[visualization]
pip install qiskit-aer
qiskit:Qiskit SDK。
qiskit-ibm-runtime:Qiskit Runtime IBM Clientに関連するモジュール。量子ハードウェア上で実行する場合は必要。
qiskit[visualization]:視覚化モジュール。測定結果、量子状態、回路、パルス、デバイスなどを視覚化する機能が含まれている。ドキュメントで、Juptyer Notebookを利用する人はインストールがおすすめされている。
qiskit-aer:Qiskitで記述された量子回路の高性能シミュレータ。
次のコマンドで、インストールできているかの確認をします。
conda list
一覧が表示されますので、探してみてください。
3. IBMidの取得
下記ページに飛び、IBMidの取得を行う。
IBMidの作成をクリックし、流れに沿って、登録を行う。
登録完了後は、下記ページにアクセスし、右上の「Sign in」をクリックする。
Sign inが完了すると、IBM Quantum Platformにアクセスでき、API Tokenが取得できます。
利用中のプランは、何もしてなければOpen Plan(Freeプラン)だと思います。
4. Jupter NotebookでQiskitを動かす前に
IBMの量子コンピュータを利用するための設定を行います。
詳細は、下記リンクのドキュメントでご確認ください。
AnacondaのAnaconda Navigatorを起動します。アプリケーション一覧に、Jupter Notebookがあるので、そちらを起動します。
セルに以下のコードを記述してください。
from qiskit_ibm_runtime import QiskitRuntimeService
# Save an IBM Quantum account and set it as your default account.
QiskitRuntimeService.save_account(
channel="ibm_quantum",
token="<MY_IBM_QUANTUM_TOKEN>", #ここの<My_IBM_QUANTUM_TOKEN>を変更する。
set_as_default=True,
# Use `overwrite=True` if you're updating your token.
overwrite=True,
)
# Load saved credentials
service = QiskitRuntimeService()
IBM Quantum Platformのページ上部にあるAPI Tokenをコピーし、上記コードの<My_IBM_QUantum_TOKEN>の部分にペーストします。
ペースト後、実行してください。
最後に確認として、下記コードを実行してください。
from qiskit import QuantumCircuit
from qiskit_ibm_runtime import QiskitRuntimeService, SamplerV2 as Sampler
# Create empty circuit
example_circuit = QuantumCircuit(2)
example_circuit.measure_all()
# You'll need to specify the credentials when initializing QiskitRuntimeService, if they were not previously saved.
service = QiskitRuntimeService()
backend = service.least_busy(operational=True, simulator=False)
sampler = Sampler(backend)
job = sampler.run([example_circuit])
print(f"job id: {job.job_id()}")
result = job.result()
print(result)
ジョブのidとそのジョブの結果が表示されたらセットアップ完了です。
以上で、Qiskitが利用できるようになると思います。
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