ある風俗嬢との関係25 軽い嫉妬
1週間ぶりに合う。
前から行きたかった居酒屋に行った。予約が取りにくいので、Aちゃんも喜んでいた。
食事しながら、Aちゃんから過去に好きだった人と久しぶりに会った話を聞いた。
前に聞いた例の男か。
聞くとスペックは若さも含めて全く勝てない。唯一、勝てるのは笑わせる能力。
Aちゃんは好きだった彼の腕を触った時、思ってたより腕細っ、(俺)のほうが太いと思ったよ!と腕をつかみながら無邪気に言った。なんじゃそりゃ!って言いながら、それはあなたが思い出すくらいの頻度で会って触ってるからやろ。そこは勝てたのか。
彼と会えたことを嬉しそうに話すAちゃんを横目に適当にふんふんと相槌をうった。そこに一緒に喜べるほどの大人の余裕はなかった。
やっぱり完敗だった。
次の話は、好意を寄せられてる同じ年の男の子の話。彼から飲みに誘われ、彼女の友達と2対2で飲んだらしい。
もう一人は、ドライブに誘われた男の話。
モテるねー、と言いながら聞いた。
そもそも若いイケメン達と比べる対象でもないのだが、感情が少しざわついてしまった。
でもAちゃんが好きな人と付き合えば、店も辞めるだろうし、関係も終わる。いいきっかけにはなる。Aちゃんや自分、関わる人含め悪くない話だ。
次の日、お互い仕事なので食事後には解散すると思っていたがビジホまで行ってYouTubeを見ようとなった。こりゃ泊まるパターンだなと。
好きな歌手のライブ映像見て色々話した。昼職のシフトもくれたので休みを合わせて、次の遊ぶ約束をした。
泊まって、明日の朝家に帰ってから会社に行く、6時に起きる!と言ってシャワーに行ってキスだけして寝た。
翌朝、起きれず家に帰れずそのまま職場に行くことになった。
歩いて行こうと、街を抜け職場ビルまで15分位一緒に歩いた。着いたらそのままサヨナラ。
建物に消えて行く彼女を見ていた。