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DIE WITH ZERO〜人生が豊かになりすぎる究極のルール〜 を読んで


こんな人におすすめ

  • お金の使い方に悩んでいる

  • なんとなく働き、なんとなく貯金している

  • 人生について考えている

本について

海外の本にしては読みやすい
海外の本は具体例があり、結論が最初にないことが多い。なので周りくどく感じて読みづらいことが多々ある。
この本は海外の本であるためやはり周りくどいなと感じるが、他の海外本に比べると比較的読みやすい本だと思う。章や節が細かく分けられており、すぐに次の章・節に移行するためだろう。
また、大事なところは太字になっているのでわかりやすいのもあると思う。
とにかく、海外本の中では比較的読みやすい。
スピン(本の上部にあるしおり代わりに使う紐)があるのも嬉しい

「実践しよう」という項目が各章の終わりにあり、これが各章のまとめのようになっていて内容が入ってきやすい。「実践しよう」を一つでもこなしていくといいかもしれない。

3つの学び

1 人生で大切な仕事は「思い出づくり」

 まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。 
 夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食糧を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた。
 この寓話の教訓は、人生には、働くべきと遊ぶべきときがある、というものだ。もっともな話だ。
 だが、ここで疑問は生じないだろうか?
アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
 それが、この本のテーマだ。

DIE WITH ZERO まえがき

この本は上記のまえがきから始まる。
キリギリスでありたい!と私自身思うが、現実はそうはいかない事が多い。自由に暮らすためにはアリみたいにせっせと働かないといけない。
FIREムーブメントも一時期あったが、生まれた瞬間からお金持ちの家族でない限り、アリみたいにせっせとたくさん働くか事業で大儲けすること以外に自由に暮らすための余裕な資金は生まれないのではないだろうか。
そこで、だ。
現在お金を持ってる持ってない関係無しに、人生を豊かにする方法はどのようなものなのか。それを教えてくれるのが本書である。

ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。

DIE WITH ZERO p4

「DIE WITH ZERO」とうタイトルから、自分の資金を0にして死になさい。というメッセージに聞こえるがそれはこの本の本質ではない。
死を考えることで、より豊かに暮らす方法を考えることに繋がるのだと私は本書からのメッセージとして受け止めた。


周りくどくなったが、人生を豊かにする方法は何か。一言で表すと
「思い出づくり」
これなのではないかと、読んで思った。

「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」

DIE WITH ZERO p45

このフレーズが一番心に残った。
思い出づくりとは、言い換えれば「経験を積む」とも言い換えられるだろう。
部活で優勝を目指して一生懸命練習すること、海外に行ってみていろんな文化に触れること、一人暮らしを初めてみること、就職して多くの失敗をすること。
こういった経験が人生の最後になって思い出に変わるのではないだろうか。
人生とは経験の合計のようなものだと本書でも書かれている。

経験を増やすと、投資の複利のように雪だるま式に幸せになれるという趣旨の内容も書いてある。
つまり、早いうちにたくさんの経験を積む(思い出作りをする)ことが大事だということだ。


「人生は思い出づくり」というフレーズから学び、行動したことがある。実家を出て一人暮らしを始めた。
私はワーホリで海外に出ようと思っているのだが、ワーホリに行くためにお金が必要だ。実家に暮らしながらお金を貯める手段もあるが、一人暮らしをしてみたいという欲求もあった。この本をきっかけに、今は思い切って一人暮らしをしている。これからは仕事でお金を稼ぎながらnoteやsnsでも読んだ本を発信していくという経験を積もうと思っている。

読者の皆さんはどうだろうか?
なんでもいいから、自分の経験を増やしてみるのも面白いのではないだろうか。

2 死ぬ前に後悔することTOP2

  1. 勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった

  2. 働きすぎなかったらよかった

この本では上記の2つが死ぬ前に後悔することTOP2として書かれている。
1つ目には、「人生は思い出づくり」にも関連しているかもしれない。
自分のやりたいことを勇気を出してやってみるということ
2つ目はアリのような生き方に後悔している、ということだろう。

この2つの後悔を克服する方法はなんだろう?
その方法は、死を意識し、残りの有限な時間をどう最大限に活用していこうか考え行動していくことではないだろうか。
人は終わりを意識すると、その時間を最大限活用しようとする意欲が高まる。
この本ではタイムバケットが紹介されている
リベ大の両学長もYouTubeで発信しているからご存知の方もいるかもしれない。
タイムバケットをざっくり説明すると、
人生のやりたいことを書き出してリストアップし、5年または10年単位で区切り、その区切った区間にやりたいことを仕分けしていったもの
詳しくはググってみてほしい。

DIE WITH ZERO p201

つまり、死ぬ前に後悔しないようにするにはタイムバケットを作成し、実行していくことが効果的だと私は学んだ。
まだ実際に作成してないので今後作成していきたい。

3 リスクを取らないことがリスク

デメリットが極めて小さく(あるいは、失うものが何もなく)、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動をとらない方がリスクとなる

DIE WITH ZERO p244

この本では大胆に行動するための3つのポイントが書かれている
1.人生の早い段階が良い
2.行動を取らないことへのリスクを過小評価するべきではない
3.「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき

ここの話は、思い出づくりは雪だるま式に幸せになる、というところに繋がるところがあるかもしれない。
私自身、新卒で就職せずにワーホリに行くということはとても勇気がいるものだった。新卒で就職した方がある程度安定してお金を稼いでいけるし、若い力をフルで活用していける。
しかし、ワーホリにいかないということもまた私にとってはリスクだった。「海外に行ってみたい」「日本人のいないところで生活してみたい」「日常英語を喋れるようになってみたい」「海外の文化を味わってみたい」
こんな感情を高校の時から思っていたのに、海外に行かないという選択肢は将来後悔するだろうと思った。
ワーホリは30歳までだし、就職したらいろんな理由をつけて海外に行く機会を失うだろうなと思い、あえて就職しないという選択をとった。この決断は後悔していない。
この本を読んで改めて認識できた。

まとめ

「人生は思い出づくり」これが3つの学びの中で私が一番心に残ったことだ。
これからも多くの経験を増やすため、一歩づつ勇気を持って行動していきたい

今後のToDo

タイムバケットを作る!

主観で⭐️評価

読みやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆

『DIE WITH ZERO』
著者:ビル・パーキンス
訳者:児島修(こじま・おさむ)
定価:1700+税

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