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知的戦闘力を高める 独学の技法   

読んだきっかけ

TSUTAYAの新書コーナーの背表紙を全部見て、「一番気になった一冊を買う」と決めてみて買ったのが本書でした。

山口周さんの本は「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」「ニュータイプの時代」を読んだこともあり、今の時代を先駆けている人たちの考えを学ぶことができた

本書を選んだ理由としては
「知的戦闘力を高める」をテーマで書かれており、知的戦闘力というワードがかっこいいと同時に、

・「今、独学を学ぶ必要性とは?」

・「知的戦闘力を高めるにはどうすればいいのだろ?」

・「目次に、なぜ教養が知の武器になるのか、とありとても気になった」

・「教養にはどんな種類があり、どう学ぶのか」

といったことが気になった。

本書から学んだ点が多くあった。
雑記メモのような文章になるかもしれないが、頑張って書いていきたい。

今、独学を学ぶ必要性

知識の不良資産家

現代は学んだ知識の「旬」がどんどん短くなっており、過去に学んだことはすぐに時代遅れになる。
独学を通して新しい知識をどんどん吸収する必要がある

産業蒸発の時代

多くの企業・産業でイノベーションが重要な課題として挙げられる時代であり、そのような時代では多くの領域で産業が変容し「産業の蒸発」という事態が起こる。
例えば、AppleはiPhoneを世に出したことで今までの携帯電話市場をガラッと変容させた。スマートフォンというイノベーションによりガラケー市場の産業が蒸発してしまったのである。
このような時代に、独学を身につけている人とつけていない人では、新たな産業へスムーズにシフトできるかどうかという点で大きく変わってくる。

人生三毛作

・人生100年時代と言われる時代で、労働者としての期間が長くなること
・企業や事業の「旬の寿命」が短くなってきていること
この2つのことから、今後多くのビジネスパーソンは仕事人生で大きな転換点を迎えることになるということが言える。
独学を身につけていることで、旬の企業・事業の波にうまく乗れるかどうかが大きく変わってくる。

クロスオーバー人材

クロスオーバー人材とは、「領域を越境する人」のこと。
イノベーションを推進するには、スペシャリストの集団ではなくジェネラリストが求められる。
なぜならイノベーションは、今まで異質と考えられていた複数の領域を横断してそれらを繋げることが必要になる。
このような複数の領域を越境できる人(クロスオーバー人材)が今の時代には求められており、すでに大学を出てしまった人たちがいろんな領域を学ぶには独学しかない。

これらの4つの理由が独学を学ぶ必要性である。

知的戦闘力を高める4つのモジュール

知的戦闘力を高めるには
1.戦略
2.インプット
3.抽象化・構造化
4.ストック
の4つの段階に分かれる。

以下に概要を示したい。

戦略

本書における戦略とは、「何について学ぶか」を決めること。

戦略の設定は「テーマが主、ジャンルが従」である。

テーマとは、自分が追求したい「論点」
筆者は「イノベーションが起こる組織とはどのようなものか」「美意識はリーダーをどう向上させるのか」などがあるそう。

ジャンルは、歴史・心理学・文学などのことである。

ここで大事なのは、クロスオーバーさせるということ。
例えば、テーマが「組織における権力構造」だとした場合、組織論やリーダーシップ論などを学ぶのではなく、歴史・政治・映画のような違うジャンルから洞察を得ていくことが大事。

独学の戦略を立てておくと、アンテナの感度が上がりインプットの質が向上する。(おそらくこれは、心理学で言うカラーバス効果に近しいことだろうと思う。)


私自身、テーマが決まっていない。
最近はいろんなジャンルの本を読むようにしていたが、テーマが決まっていないことで学びというより娯楽になっていた感じがある。
これを機にテーマを考えてみたが・・・決まらなかった。
テーマは自分の興味や仕事に従って自ずと決まってくると本書には書いてある。
自分の興味はなんだろう…
・AI
・読書
・便利、快適
・ガジェット
・健康
・新しいモノ、コト
・テクノロジー
・効率化
ざっと興味をあげてみたが、これらからどうテーマを決めたら良いのだろうか笑
模索していかなければ。

インプット

インプットの目的4つ

  1. 短絡的な仕事で必要な知識を得るためのインプット

  2. 自分の専門領域を深めるためのインプット

  3. 教養を広げるためのインプット

  4. 娯楽のためのインプット

抽象化・構造化

本書に書いてある内容があまり私には刺さらなかった。

抽象化に関することは下の2つの本がとても面白いと思う。

得られた知識から何が言えるのか(抽象化)→どう活かすか(具体化)をとにかく意識したい


ストック

本を読む際は
本にアンダーラインを引く

5~9箇所を選り抜く

転記する

本書では転記する媒体としてevernoteを挙げていたが、個人的にnotionがおすすめ。

転記をする際は、ビジネスや実生活に活かせる示唆を書き出す。
面白かった事実

ビジネスや実生活に活かせる示唆

具体的な行動
を整理する

私自身は、5〜9箇所に選り抜くということを今までしていなかった。
また、具体的な行動を書いていることがあったが、示唆を考えることはあまりできていなかった。
この2つを今後大事にできたらと思う。

(このnoteも5〜9箇所に選り抜くことができていないし、示唆を考えるというより私自身に置き換えたことをただ書いているだけに感じる…笑)

教養が知の武器になる理由

5つ書かれていたが、そのうち2つを紹介したい

イノベーションを起こす武器となる

あらゆる知的生産は「問い」「疑い」から始まり、質の良い「問い」「疑い」のないところに質の良いインプットは生まれない。
そして、「問い」「疑い」を行なっていくことは「常識を疑う」ことにも繋がり、イノベーションを引き起こすことに繋がっていく。

領域横断の武器となる

テクノロジーの進化が激しい時代にあるが、テクノロジーの発展は必然的に専門領域の分断化を要請する。
このような時代では冒頭にも述べたクロスオーバー人材が求められている。

近年AIの発展が目覚ましいが、クロスオーバーができる人はこのAI時代にもしっかり対応できるのだろうなと個人的に感じた。

教養にはどんな種類があるのか

本書はそれぞれの分野で9冊ずつ紹介されている。
その中でも私が気になったのをここに挙げる。
この中から1冊でも手に取って読んでいくようにしたい。

1.歴史

2.経済学

3.哲学

4.経営学

5.心理学

6.音楽

7.脳科学

8.文学

9.詩

10.宗教

11.自然科学


まとめ

テクノロジーの進歩が激しい時代では、クロスオーバー人材が大事である。
クロスオーバー人材になるには知的戦闘力を高める4つのモジュールを大切にするのと同時に、教養も磨く必要がある。

私自身が今後やるべきこととして、
・戦略の設定
・本を読むときは数箇所に選り抜き、示唆を考え行動に移す
・本書に挙げられている教養本を1つでもいいから読んでみる

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