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【長編小説】もう一度あなたに会うために(56話~60話)

2024年。再婚したあの人と暮らす生活はすごく幸せだった…。それなのに突然過去に戻ってしまった私は、もう一度あの人に会うために、忠実に人生をやり直すと決めた…それが例え、辛い過去だったとしても…

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後編 あの人に会ってから

56話 児童養護施設

私は、児童養護施設に就職した。

4月1日…入社式

同期は、給食担当の人を合わせて9人だった。

辞令を受けて…研修を受けた後…

施設全員が集まった所で、担当のホームが発表された。

名前をなかなか呼ばれなくて…不安になったけど…

私が担当するのは…

小学6年生から高校3年生までの女子ホームになった。

私は、スーツから動きやすい服装に着替えた…

今日は、日勤…17時までだ。


それから、みんなで昼ごはんを食べて…

自己紹介をした。

小学生は、みんな話をしてくれたり…近くによって来てくれるけど…

中学生は、睨んで来る子もいる。

中にはプロフィールを書いたメモを渡してくれる子もいた。

ホームの子どもは14人…職員は4人…

それを泊まりの時は1人で見る。

でも私と同じ同期の子は、引っ越しの関係で勤務はまだだ。


私はシフト表を貰って驚いた…

2回ほど、先輩と一緒に泊まった後は…

1人⁉

3回目から1人で泊まることになっていた…

それまで先輩職員は2日泊り…

すごいブラックの所に来てしまった…

慣れるまでは下の小学生の女子ホームに先輩がいるから

分からない事があったら聞くように言われた。

やるしかない!


泊りは月に9回~10回

日勤なんて…ほとんどない…

朝、9時半過ぎにホームに入り

前日の泊りの人から引継ぎを受ける。

それから、子どもが学校が休みの時は

昼ごはんまで、子ども達と過ごして…

昼ごはん食べた後は、午後から運動指導があるので

その間に、事務仕事等雑用をする。

ゲームは、13時から15時まで…

持っている子は自分のゲームをする。

持って無い子はゲームの貸し出しもある。

夕方、洗濯物を取り込んで…畳んで

お風呂の準備をする。

子ども達は、決められた順番にお風呂に入る。

18時前後に夕ご飯…

その後、おやつを支給する。

この時に、親からおやつが送られている子は

その、おやつを食べられる。

無い子は支給された、おやつだけ…

このシステムは、無い子には可哀想…


小学生は20時就寝…

中学生以上は22時に部屋に戻って

23時就寝…

でも職員は22時にタイムカードを押しに事務所へ行く。

ここからはサービス残業だ。

日誌をパソコンで入力して…

ホーム内の事務所の中に職員用のお風呂があるので入浴…

就寝となる…

最初は慣れずに寝るのが1時近かった…

要領の良い人は、間に日誌を書いたりするのだろうが…

私は、なるべく子どもと関わりたかったから…


翌日は、6時にタイムカードを押し

6時半に子ども達を起こしながらカーテンを開けて

セットしておいた洗濯物を干し…

朝ごはんまで、薬のセット等をする。

朝ごはんが済んだら登校前にみんなを集めて

伝えたいことがあれば伝えて

行ってらっしゃいと見送りをする。

その後は、朝礼があり…

片付け、掃除をしながら引継ぎの準備をして

次の泊りの人に引き続きをして

11時半過ぎに勤務終了…

子どもが学校がある時は子どもが帰るまで

泊りの人はその間が休憩って感じ…

その間に、研修があったりする日もある。


子ども達とも、少しずつ慣れてきたけど…

1人だけ、話をしてくれない子がいた…


子どもの中には、中学生でも…

「先生、耳かきして」

「先生、ドライヤーして」

と言って、甘えてくれる子もいる。


子ども達が来ている理由は…

虐待をされた子、ネグレクト、車上生活をしていた子

養育困難、親が亡くなった子…

様々な子がいる。

私は、なるべく甘えさせてあげたかった…

施設のルールも厳しくて…

休みの日でも、朝寝坊なんて出来ない…

朝から、畑や掃除などの作業がある。

月に1日くらい…休ませてあげればいいのに…


こうして、私の児童養護施設勤務は始まった…

57話 新しく来た子ども達

勤務の翌日…

家に着くのは13時頃…

昼ごはんを食べて、それから少し寛いでいたら

睡魔が襲って来る…

私は、いつの間にか…ソファーで寝てしまう…

疲れて寝ている姿を見て、あの人が

夜ごはんは自分が作ると言ってくれた。

あの人は、なんでも自分で出来る。

車の事もパソコンの事も、お任せだった…

本当にありがたい…


身体はキツイのだけど…

子どもと触れ合うのは、すごく楽しい。

子ども達とは、だいぶ慣れて話かけてくれる子も増えた。

でも…1人だけ話をしても答えるだけで…

話をしてくれない子がいた…

同期の人には、話かけているのに…

私には、話してくれない…

そう思いながら1か月くらい経って…

いつの間にか…話しかけてくれるようになった。

「先生って、オバサンだから話しにくかったけど、みんなと話しているのを見ていたら、話しやすいってわかったから…」

って言ってくれた。

オバサンは余計だけどな…

と思いながらも…嬉しかった。


その頃、先輩が随分年上の私を気遣って…

「身体、大丈夫ですか?キツクないですか?」

と声を掛けてくれた。

「歳なんで…キツイけど何とか大丈夫です」

と答えると…

「年齢は関係ないですよ…私もキツイですもん」

と言ってくれた。

歳だからキツイのかと思っていた…

その話を20歳の同期に話したら

「私もキツイですよ」

と言ったから、安心した。


その月に、1人の中学2年生の女の子が入所した。

その子は、小学生4年生の妹と一緒に来たが

私のホームには、お姉ちゃんの方が来た…

その子達は、母のネグレクトで

スーパーに助けを求めて児童相談所に保護された。

一番上の姉がいたが…その子は来なかった。

母は精神的に不安定なお母さん。

離婚してシングルマザーだった。

家は荒れ放題だったそうだが…猫を何匹も飼っていた。


その子は、周りの友達や先輩との関係が不安で

よく話をしに来てくれた。

女の子の愚痴は、ほとんどが人間関係だ…

正直、面倒くさい時もあるのだけれど…

なるべく聞くようにした。

決して相手の子には言わない…


その時は、ホームで一番年上の子は

中学3年生…それも一番古い子が、支配している。

その子に嫌われないように、みんな必死だ…


6月になり…

もう1人…新しい子が入って来た。

その子は、中2の母子家庭の女の子だった。

母は精神的に不安定で…

仕事も出来ず…水道も止められて…

公園のトイレに行くしかなかった状態だった。

母が困って児相に相談に来て、そのまま保護された。

その子は、不登校で…

対人関係に不安があった子だったのに…

ここに来てしまった。


その子が最初にご飯を食べた時に

「ごはんが美味しい。こんな美味しいごはんを毎日食べられるなんて…嬉しい」

と言った…


7月…

また新しい子が入所した。

その子は、中3で他県から来た子だが…

小さい頃から他県の児童養護施設にいた子で

施設の生活にも慣れた子だった。

母は2回離婚歴ありの、シングルマザー。

養育困難で施設に入っていたこともあった。

母は、交際している人を追って来た。

種違いの妹や弟は母の元にいるが

その子と弟だけ、その家から逃げて来た。

その子は、こういう施設に慣れているので

すごく要領も良く、周りの子ともすぐ打ち解けた。

でも、虚言癖がある子だった…


ホームの子どもの人数は17人になった。

泊りの日は、その人数を一人で見る。

リビングで、洗い物や片づけをしていても…

「先生、あれ取って」

と職員の部屋にある物を取って欲しいと言ってくる。

「もうー!いっぺんに言ってよー」

そう言いながら、私は取りに行っていた。


1人1人、色んな問題を抱えている。

私は、出来るだけ…聞いてあげたかった…

その気持ちは、今回の人生でも変わらない…

58話 児童養護施設のルール

子ども達は、朝は6時半に起こされる。

なかなか起きれない子もいるけど…

何回も行って起こすしかない。

そして朝ごはんは、一斉に食堂に行って食べる。

土日祝だけはホームで食べるから、職員が大変…

体調が悪い子は、職員がホームに持って帰って部屋に持って行く。

ご飯は、食べる前に職員に申し出て、ごはんを減らしたり

おかずは欲しい子がいたらあげても良い。

ふりかけは、お代わりの時のみ使用OK。

残ったご飯は、職員が持って帰って欲しい子にあげる。

たいてい、おむすびにしていた。


部屋は3人~4人部屋。

各部屋には、引き戸の扉があるが…上の空間は空いている。

勝手に人の部屋に入ってはいけない。

これは盗難防止でもある。

物の貸し借りも禁止。

はさみ等の危険な物は、職員の部屋で預かる。

大事な物やゲーム、シャンプーも職員が預かっている。

爪切り、耳かき、綿棒等共有の物も職員の部屋にある。

職員の部屋は外からは開けられないようになっている。

だから職員は常に鍵を持っている。

鍵を持って出るのを忘れて、困ったことがあるのは…

職員あるあるだ。


グランドで遊べるのは、平日は15時もしくは学校から帰ってから17時まで。

休日は、10時から11時半と15時から17時。

外出は、小学生は一人では行けない。

通院や散髪も職員が着いて行く。

中学生は、月に1回外出できる。

中学生の通院や散髪は、自分で行ける子は一人で行っても良い。

お小遣いは決まった額が月に1回支給される。

それを管理するのは職員。


月に1回~2回、自分の家に帰省できるが…

みんなが帰れるわけではない…

児相が良いと判断した子だけ…

最初は、親と外出も出来ない子がほとんどだ。

児相が子どもと会って話したり

親の状況を見て判断をする。

最初は外出から始めて…それを繰り返してから

帰省できるようになるけど…

そこから完全に家に帰れる子は、ほんの少しだ…

親からの電話も児相の許可が出ないと出来ない。

出来る子でも週に1回で10分のみ。


男子ホームと女子ホームは分けられていて

間の扉は、22時になったら職員が扉を閉める。

男女交際は禁止。


高校に行かない子は、よその施設に移ることになる。

高校を卒業したら、施設を出て一人暮らしをするか…

会社の寮、もしくはグループホームに入る。


まだまだルールは沢山ある…

よその施設はどうか分からないけど

私のいる施設はすごく厳しかった。


きっと…私が施設に入らなければいけない状況になっていたら

キツくて毎日泣いていたかもしれない…

母が亡くなった時、もう中1だったし…

父は、ちゃんと面倒を見てくれたから…

でも、ここにいる子は、同じ状況になっても

父が養育困難になって…来ている子もいる。


ルールの愚痴を聞いてあげることは出来ても…

変えてあげることは出来ない…

それでも、話を聞いてあげることは出来るから…

仕事の合間に

「先生、話を聞いて」

と言われれば、時間を作って話をしていた。


でも…17人もいたら…

自分から声を掛けられない子のことまで

気が回せないのが、悩みの種だった。

勤務の日は、1人1人に必ず声は掛けるが…

悩みを打ち明けてくれる子は少ない。

それとなく「困ったことはない?」

と話しかけても…

「ない」と言う子がほとんだ…


親が音信不通という子も多い…

手紙を書いても返事もない…

職員が電話をしても電話に出ない…

そんな子も沢山いた…


幼児の頃からいる子は、ここの生活に慣れっこだが…

突然、中学生で来なければいけない子にとっては

苦痛でしかない…


そんな状況の中でも、楽しいこともある。

野球観戦、サッカー観戦、バスケットボール観戦等招待される。

みんなで散歩に行って、無邪気に遊ぶ子ども達を見ていたら…

自分も楽しい気分にいる。

私は、先生と呼ばれるのが嫌だったから

本当はいけないのだけど…あだ名で呼んでいいよと言っていた。

私の事を好きだと言ってくれる子がいると…

本当に嬉しかった…

59話 A子ちゃん

子どもを病院や散髪に連れて行ったり

児相に連れて行く時には、車で連れて行くことが必須となる。

そのために、まず上司からのOKを貰う。

車ごとになので…

私は、まず軽自動車の許可が出た。


それからは通院に行ったり

外に出ることも増えた。

その後、ワンボックスカーの許可が出た。

だいたい軽自動車が空いていれば、それを予約する。

ある日

私は、ある女の子を通院に連れて行くことになった。

でも、軽自動車が空いてなくて…

仕方なく、ワンボックスカーを予約した。


初めてワンボックスカーで通院の日

一緒に行ったA子に

「今日、初めてこの車運転するんだよ。緊張する」

「そうなんですね。私もいつか免許取りたいです」

「そうなんだ…免許はあった方がいいよ」

そう話すと…

「私、いつか免許取ってお母さんの役に立ちたいんです」

と言った。


A子は、お母さんが精神的に不安定で

貧困になり…トイレも家で出来ない状態だった子だ。

児相がお母さんに、生活保護を受けるように言ったが…

お母さんは、それを拒否。

母子家庭のシェルターに入った時もあったらしいが

問題を起こして出るしかなくなったという。

児相もお母さんと連絡が取れなかったり

色々と提案をしても聞いて貰えない状態もあり困っていた。

それで、子どもとの連絡も禁止している状態だった。

後に、手紙のやり取りは、児相を通して許可となったが

母とは会えない状態が続いていた。


それから、初めて児相に連れて行く時も

一緒に行ったのはA子だった。

「今日、初めて児相に行くよ」

と、その子に言ったら

「また、先生の初めてが私ですね。嬉しい」

と言った。

児相に行くと…

まず、A子は心理の先生の元に…

そして、私は担当の人と話をする。

担当の人も、お母さんには困っているようだった。

A子が帰って来ると

今度は交代して、私が心理の先生と話す。

「施設の生活に、すごく不安があるようです。人間関係に悩んでいるけど、職員の人には、なかなか言えないと言っていました」


私は、車で帰りながら

「悩みがあったら、いつでも言ってね」

と言ったが…

「先生は、忙しそうだし…人気だから…」

私は、なぜだか涙が出て来て…泣きながら

「言い辛い状況にさせてごめんね…でも、言ってくれたら絶対に時間を作るから…言って」

A子も泣きながら

「わかりました。言うようにしますね」

と言ってくれた。


それから…

先輩との悩みや同級生との悩みをたまに言ってくれるようにはなったけど…

「私、お母さんに生活保護を受けて欲しいと手紙に書いたんです。ダメでしたかね」

と言ったことがあったから

「それは、いいと思うよ。正直な気持ちを書いてもいいんだよ。子どもなんだから…」

そう、話した。

そりゃ、早く施設を出てお母さんと一緒に暮らしたいよね…

A子の望みは、それだけだった…

A子は、ここに来るまで学校にも行けず不登校だった。

だから、人との付き合い方がすごく下手で…

しかも…先輩は怖い人ばかり…

毎日が不安だっただろう…

私は、なぜ児相がこの施設を選んだのか…

もっと人数の少ない施設に行けば良かったのに…

と感じていた。


それから…

10月になり運動会が開かれた…

小学生も中学生も一緒に開かれる。

私は、初めての運動会がすごく楽しみだった。

みんな、一生懸命練習をして頑張っていたから…


その姿を見て…涙が出そうだった…

これまで不登校で…運動会にも出たことが無い子が

一生懸命に踊ったりしている。

A子も、運動会に出たことがないと言っていた。

そのA子が、上手に踊っている。


私は、みんなの姿が誇らしかった…

その年は、コロナで保護者が来れなかったから

職員だけだった。

A子の母は、まだ来れない状態だったけど…

見て欲しかった…

そして…A子と暮らせるように考えて欲しかった…

60話 A子を助けたい…

私は、仕事には慣れてきたけど…

来月にある監査の書類のことで追われていた。

やらなきゃいけないと思いながら…

まだ手を付けてない書類が沢山あった…

それをやらなければいけないのだけど…


私は、1回目の人生で後悔していることがあった。

これから…

私の人生の中で一番かもしれない…

衝撃な出来事が起こる…


出来事を変えない方がいいに決まっている…

それは、分かっているのだけど…

何とかならないかと考えた…


これまでの事を考えると…

出来事を変えてしまう行動を取ったら…

その出来事は、1日早くなってしまう。

それは…困る。

それは…私の泊りの時に起こる…

でも、その行動は当日じゃないと出来ない…

事前に行動を起こしたとして…

1日早くなれば…

それは私の泊りの時ではない…

他の誰かに私の受けたことを負わせるわけにはいかない…


その出来事は…

みんなが運動指導に行っていた間に起こった…

もし、早くなってしまえば…

他の子ども達に影響が出ることになってしまうかも…

それは阻止したい…

どうすれば…A子を助けられるのか…

色々な影響の恐れを考えたら…

私には、どうすることも出来ないという結論になってしまう…


これまで、人の気持ちを変えるのは難しいと悟った。

いくら考えても…

後の影響のことを考えたら…

私には、どうすることも出来ない…


このまま…何もせずに耐えるしかないのか…


事前にA子のことを気に掛けるだけでも

影響が出るのかな…

それは困る。

どうしたらいいんだろう…

考えても…考えても…

何もしないで耐えることしか考えられなかった…


そう考えながら月日は流れてしまった…


ある日、私は泊りの勤務に向かった。

そして引継ぎで、A子と怖い先輩とのトラブルがあって

2人を呼んで話をして和解したと引継ぎを受けた。

A子の様子を聞いたが、理解した感じだったと…


それから、昼になり食堂に行きご飯を食べた。

その時に、A子が元気がないって感じたのに…

私は、これからやらなければいけない書類の山を

今日中になんとかしなければと…

そのことばかり考えていた。

だから、せめて声を掛けたかった…

でも…それをして出来事が早まったら?

そう思うと、どうしても声が掛けられなかった…

「パスタ沢山あるから、お代わりしても良いからね」

「はい…」

「でも、今日のパスタあんまり美味しくないね?」

「そうですね…」

とA子は苦笑いした…


ホームに戻ってから、私は洗濯したカーテン付けをするように

引継ぎで言われていたから…

そのカーテンを、ホームの子に手伝って貰ってやっていた。


その時…上司の人が、みんなに集合を掛けていた。


私は行かなくていいかってカーテンをひたすら

全部の窓に付けて…

それが終わったら、ゲームを渡したり…

その合間に書類をやって…


すると…

ある子が「A子が部屋にいないんだけど、勝手に部屋に入れないから先生見て来て」

と言われ…見に行った。

でもA子は部屋にいなかった…

その子が、そばにいたから「A子いないね…どこに行ったんだろう?」

と二人で話した…


それから、みんな運動指導に来るように放送が掛かった。

私は、みんな行っただろうと思って…

書類を作ろうとしていた。


でも…

私は、どうすることも出来ないのか…

苦しかった…

何とかしたい…

そう思ってA子の部屋に行ってみた…


A子の部屋に入ろうとしたら…扉が重い…

え!?もしかしてもう…


本来なら、もっと後の時間に運動指導の職員から

「A子が来ていないんですけど」

と電話が入って…

部屋を見に行って…

倒れているA子を…私が発見するはずだった…


やっぱり、早くなっていた…

間に合わなかった…

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