【恋愛小説】すれ違ってしまった恋 2話
別れてから何年も経って大切だと気が付いた…
それでも、いつか戻れると思っていた…
でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…
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2話 別れ~21歳
楓は、剣と同じ気持ちだったこと
付き合えたこと…
すごく嬉しかったはずなのに…
まだ子供で…
遊びたくて…
新しい世界を知りたくて…
どんどん剣から離れて行った。
剣は楓を止めたりしたけど
それが、返って楓を剣から離すことになってしまった。
楓は、新しい世界の中で好きな人を見つけてしまった。
このまま剣を裏切るわけにはいかない…
そう思って…
剣に「別れて欲しい」と言った。
剣は「なんで?」と聞いてきたから
「好きな人が出来た」と言った。
剣は「わかった」と答えた…
楓はその時は気付いていなかった。
後に後悔することを…
結局、次に付き合った人も数か月で別れた…
その次に付き合った人ともすぐ別れた…
剣とは、しばらくは話せなかったけど…
また、いつの間にか友達に戻っていた。
15歳
ある夜、剣と公園に行った。
その時に剣に
「タバコ吸ってるのか?」と言われ「うん」と答えると
剣は「やめた方がいいと思う」と言った。
楓は、その言葉で剣のことを面倒くさいと思うようになってしまった。
高校に入り、また何人かと付き合ったけど
なかなか続かなかった…
その後、楓は後に結婚する相手と知り合う。
16歳
野球部の友達が、県外に行くと聞いてみんなで集まった。
剣も来ていた…
剣は「元気か?」
と話しかけてくれた…
楓は「うん、元気よ」と答えた。
それから高校の話とか他愛無い話をして…
みんなで写真を撮った。
この時も、まだ楓は気付いていない…
本当に大事なのは誰なのか…
17歳
剣が足の手術をして入院していると聞いて
祥子と一緒にお見舞いに行った。
剣は元気そうだった…
その時も…
楓は、気付いていなかった。
19歳
楓は、18歳で結婚して19歳で子どもが生まれた…
その時も、剣は友達と一緒にお祝いに来てくれた。
剣は、どんな気持ちだったんだろう…
もう、私の事は何とも思っていなかったのかな…
剣は友達の中の一人だったけど
いつも特別な存在だった。
剣だけは、他の友達とは違う…
それは分かっているのに…
21歳
楓は実家に帰っていた。
夕方からアルバイトに行って21時半頃帰る…
そんな中で、楓は剣と近所でばったり会った。
剣に今の状況を話した。
それから剣とバイトが終わってから電話をしたり会うようになった…
散歩しながら歩いたり…時には子どもも連れて行った。
そんな中で、楓は剣の大事さにやっと気が付いた…
でも、剣の行動が友達としてなのか…
好きという感情があるのか…
分からなかった…
だから勇気を出して剣に聞いてみた。
「剣にとって、私は何なの?」と…
そしたら「熊」と言われた…
本気で聞いてると思われなかったのか…
楓は、それ以上何も言えなかった。
やっぱり脈は無いのかな…
それから剣に電話をした時に
剣のお母さんが出て「剣は出かけてるのよ」と言われたから
楓は「なら、帰って来たら電話して貰うように伝えて下さい」
と言ってみた。
するとお母さんに「あなた、結婚してるのよね?子供もいるんでしょ?大丈夫なの?」と言われた。
楓は、すごくショックで…
それ以上、剣と会う事は出来なかった…
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