番外編 教員採用試験 面接考
本来ならば次の年の話に行くところですが、教採2次試験を初めて受けた年のことを書いていたら「面接」についての様々な思いが込み上げてきたのでここで書かせてもらうことにします。すみませんがおつきあいいただけると幸いです。
わたしは、教採の2次に苦労しました。7回も受けています。わたしのように2次に苦労している人もそれなりにいるんじゃないかと思っています。今までの経験からすると、「なかなか採用試験通らなくて」の人の多くは2次試験なんですよね。教科や校種にもよるかとは思いますが、2次試験の面接は2回拗らせると、苦労します。なぜ2回かというと、初受験で緊張→2回目で修正(合格)はけっこう聞きます、ただ、3回目以降はエンドレスバージョンになりがちです。毎年受けていたらパスしたと、何が良かったのかよくわからんというのが実態でしょうか。実際のところ、男女比や年齢などの要素も関係しているんでしょう。完全な開示はないですから。ただ要項のところで、そのへんも明示されると無駄な受験が回避でき、教委も受験者もお互いに助かるのではと思いますが・・・。話がそれましたね。
前提として、教採の面接は、「何が見られているか」についてのわたしなりの考え明らかにしておきます。わたしは「人間性や教育者としての素養や適格性を見ていない」と考えるようになりました。以前は「高い道徳性、人間としての質、教員としての資質」と考えていました。だから、面接の練習も過去問の質問事項に対し、そのような視点からの模範解答(と考えているもの)を作り、覚えるということに躍起になっていました。「わたしはこんなにすばらしい人間です。」「教師に向いてますよ。」「めっちゃ働きますよ。」ということをアピールしようと必死でした。しかし、結果には結びつかず。毎年、人間性を否定された気になって、失意と絶望の秋を過ごしていました。ちょうど今くらいのシーズンは底でしたね。加えて、常勤講師の登録の紙がそこに追い打ちをかけてました。「正規にはしてやらんけど、1年更新ならいいよ」「結婚はできないけど、たまに会うにはいいよ(愛人)」と言われているようで、勝手に落ち込んでましたね。これを読んでいる人でそういう気持ちになっている人がいたら、「そんなふうにかんがえることはない」と断言します。教採の面接なんて、いや選考自体にそこまで丁寧にやってないと思うのです。以下はわたしの推論ですが、わたしがそのように考える根拠を聞いて(読んで)ください。
そもそも、採用試験とは言っても、ひとりひとり侃々諤々と検討していないと思います。人物重視といっても面接の配点が高いだけです。そしてその面接も、人間性の見極めではなく、各自治体が実施要項に掲げる求める人物像やもっと具体的な2次試験の評価項目に対応した質問事項をし、各質問の回答に対し点数をつけていくといったものくらいでしょう。面接官のあたりはずれといった部分は当然あると思いますが、質問に対して過度に緊張する必要などないのです。面接に対する回答もおそらく5点満点の1~5の幅でだいたい3がつくのではないかと思います。(超ヒドイとかパーフェクトヒューマンとかまずいないかなと)
面接官が2~3人いて評価項目を分担して質問しているのでしょう。その合計点の集計をきちんと行う(ミスの可能性を減らす)ことが、厳正な選考くらいのものではないでしょうか。
面接の練習って、みなさんどうですかね? あがらずに話すとか、はっきり言う、きちんとした言葉づかいとかは、注意する人も多いでしょう。でも質問事項に対する完璧な回答を探したりするって、結構陥りがちじゃないですか?完璧な回答って、だいたいの場合長いんです。長いと、説明下手とか話し下手となり教員の根本的適性にかかわってきそうですよね。簡潔に答えると面接官もチェックしやすいのではと思います。
わたしがこのように考えたのは、どう見ても新卒のが経験者(講師)より受かりやすい結果に注目したんです。大学生は経験がないから回答に深みはないです(深みを求めるのは酷です)。だから、簡潔な回答になりやすいのではないかと。しかし、かえって評価されてるのではないかなと。あと、不祥事や離職の多さにも注目しました。新規採用や正規採用数年後に逮捕される人の報道ありますよね。また、早期離職者の話もけっこう聞きます。民間企業だったらおかしな人を採用したら(少なくとも良いと推挙したら)、不祥事後に採用責任を問われそうですよね。しかし、公務員ってそこまでシビアにやってないと思うんですよね。だから、言葉悪いけどテキトー。本当に有益な人物をと思ったら、やはり経験者から採用するのが合理的です。たった数十分でなく、少なくとも年単位で見てることが多いので。しかし、そうならない。現場のミスマッチからするとテキトー理論が妥当していても不思議はないと思うんですよね。
もちろん反論はあると思います。講師をキープしておきたい理論とかからすると、そもそも講師は受かりにくいとかあるでしょうね。そういう自治体もあると思います。ただ、滅びること間違いないですね。
わたしの雑な考察書きましたけど、教採って闇が深いんですよね。とくに受かった人って勝手なことを言うから。ただ「勝ちに不思議の勝ちあり」なんですよね。どう考えても。とはいえ、相性や苦手意識とかもあると思うんで、可能ならば複数自治体受けるのが良いですよね。まずは受かって経験を積むのが良いと思います。そこから希望の自治体を受けなおすかどうか考えるのがよいのかな。