ギリギリせんせい

ギリギリせんせい

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4年目 セレンディピティ

 部活に授業と1年間休みなく働いたものの、そこへの評価はなく、繰り返される罵詈雑言に完全に疲弊していた。加えて、「次の仕事がないかも」という不安に苛まれるなか、ひとすじの光がさしてきました。ただ、期限が7月まで。(でも最低最悪の評価の常勤講師に都合のいい話が来るわけないんですが。そのことが理解できたのはずっと後のことでした。)転居を伴うのでバタバタした年度末でした。たった3か月でも、赴任旅費がもらえたり、職員住宅に住めるところは、良いところでした。  バタバタのなか、年度末

    • 3年目 BB講師 (ブラック&部活)

       進学校での勤務に見切りをつけられ、いなかの普通高校に勤務を命じられた。「のどかなところで生徒もいい子が多いよー」とのことで期待を持って顔合わせの会に向かいました。わたしの自治体は、年度末約半日に、転任者が配属先に行き、顔合わせ、分掌会、教科会、学年会をやるというのが伝統のようです。そんなに一気にやっても、意味ないのでは・・・と思いました。前日は送別会で、二日酔いで転任先に向かいました。そして、配属や分掌、部活動について書かれた紙が配られました。  運動部正顧問、分掌は総務、

      • 2年目 仕事がない

         ブラック非常勤講師は1年間で辞めることにしました。いちおう、勤務先からは慰留されましたが、地元に帰ることにしました。教員するなら、ある程度の土地勘というか、地域の事情が分かっていた方がやりやすいと思ったからです。  Uターン臨時採用的なキャンペーンをやっていたので申し込みました。仕事は必ずあるということで3月中旬の連絡を待っていました。しかし、その教育委員会からの電話に愕然とさせられます。 教育委員会「あのー、来年度の臨時採用のことについてですが・・・」   わたし「はい

        • 1年目 ブラック非常勤講師

           私のスタートは、非常勤講師からでした。教育委員会から電話があり、面接をということでしたが、いきなり仕事の説明でした。驚いたのは教科外の授業担当としての採用ということでした。経験がないというと「学力の低い学校なので大丈夫です」と即答されてびっくりしたことを覚えています。思えば、3月も中旬だったので、新年度までに人員をあてがうことに躍起になっていたのでしょう。臨時免許の申請について詳細に説明があり、勤務校の名前を言われました。 指導主事「○○中学校ですが大丈夫ですか?」  わ

        4年目 セレンディピティ

          まずは、自己紹介を

           なんとなく教育学部を卒業し教員免許を取得したものの、大学卒業前後は空前の氷河期でした。就職活動や教員採用試験の勉強に取り組む同級生の波に乗り遅れ、完全にモラトリアムを謳歌し、無為に大学時代を過ごしてしまいました。  どうしても働くことに抵抗があった私は、当時まだ少数派だった大学院進学という悪手を選択しました。なぜ「悪手」かというと、やりたいことがあるわけでもなく、将来のことを何も考えずに進路選択してしまったからです。このときの新卒カードを放棄が後々になって大きく響いてきまし

          まずは、自己紹介を

          40代半ばで教員採用試験受験

           私、ギリギリ先生は、40代半ばにして、無謀にも公立学校教員採用試験を受験しました。教員不足が叫ばれているものの、需要と供給の関係から、30代後半からの採用は厳しいというのが現状です。2024年、幸運にも某自治体の採用試験に突破しました。しかし、ここに至るまで数多の失敗経験や痛い目にあっており、その体験談やこれまでの10回以上の採用試験失敗経験を共有できたらと思いまして、noteを始めてみることにしました。

          40代半ばで教員採用試験受験