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小説投稿20年、現在57敗中…

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全12回(2024年11月、最終更新)
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小説投稿20年、現在57敗中…(⑩ライター業、自然廃業に)

ライター業、自然廃業に  旅行ガイドブックの仕事をして10年、毎年1冊のペースで書いていたので、道の駅ガイド、キャンプ場ガイド、動物園ガイド、花ガイドなど、合計10冊のガイド本を出しました。 「もう、ガイドブックの仕事はいいかな」と考えていたころ、コロナ騒動があって取材が難しくなったうえ、車中泊を続けて道内各地を回るのも、そろそろ体力的に限界かなと。そのうえ、フリーランスですから、事故を起こしても補償などはありません。車の整備費や維持費ももちろん自腹です。何度か、ヒヤリ

小説投稿20年、現在57敗中…(⑥作品を投げ捨てられて)

作品を投げ捨てられて  ブラジルの「勝ち組」を基にした自分の作品を、このまま埋もれさせたくない。  8つの文学賞で落とされ、それでも諦めきれなかった私は、「原稿持ち込み作戦」を敢行しました。  まず、いくつかの出版社に、作品企画書をメールで送ったのですが、もちろん返事はありませんでした。やっぱり、いきなり送りつけても無理だろうと、今度はかぼそい伝手を頼って、あちこちに頼み込んで編集者を紹介してもらうことにしたのです。   なんとか会ってくれた編集者は、一言。 「小説

小説投稿20年、現在57敗中…(④隠れて執筆活動)

文章教室に通う  さて、2006年ごろに話題を戻します。  すでに41才となっていました。まっとうな就職も出来ず、アパート管理人の仕事などを細々とやりながら、図書館で小説を書いたり、小説の勉強のため、気に入った作家の文章を書き写したりしていました。  特に、素晴らしいと思ったのは、 「邂逅の森」(熊谷達也)でした。  東北のマタギの世界を描いた作品です。「熊谷先生」と心の内で呼ぶことにして、何度も読み返したり、写したりしながら、こんな作品を目指そうと意気込んでいまし