【初心者必見】キャンプの持ち物
今回は、これからファミリーキャンプを始めてみたい方向けに、宿泊キャンプで最低限必要な持ち物について投稿します。
キャンプには無いと困る物や、あったら便利な物など、様々な道具があります。
最低限下記の道具があれば快適にキャンプが出来ると思いますが、選ぶポイントや種類の違いなどを踏まえて解説します。
テント
寝具
テーブル
チェア
ランタン
食器
調理器具類
それでは各道具について解説していこうと思います。
テントの種類や選ぶ基準とは
宿泊キャンプにおいて、必ず必要となるのは家の代わりになるテントになります。テントは雨や風を凌ぎ、プライバシー保護の役目を果たします。しかし、単にテントと言っても様々なものがあります。
キャンプ未経験の方からしたら何を基準にどう選んだら良いのか悩まれると思います。
この項ではテントを選ぶ基準について解説します。
使用人数
テントには1人用のテントや10人用のテントなど様々な大きさがあります。
そこで、我が家の家族構成を例にテントを選んでみます。
我が家の家族構成は大人2人、小学低学年2人の計4人
選ぶ使用人数は5~6人用
なぜ実際の人数より多い使用人数のテントを選んだか疑問に思いますよね?
実はテントに記載されている使用人数は、一部を除いてその人数で寝るスペースがあるということなのです。
実際に宿泊キャンプをすると、上記の最低限必要な道具以外にも着替えや食材などの多くの荷物が存在します。
その多くの荷物の置き場として必要になるのが余白の人数分になるのです。
着替えや食材などの荷物を外に放置すると野生動物に荒らされてしまう可能性があります。
キャンプは自然の中で過ごすレジャーであり、自然の中には野生の動物が多くいるため、テントを選ぶ際の使用人数については実際の使用人数+1〜2人分の大きさで選ぶのが良いと思います。
テントの形状
テントには下記のように
ドーム型
ティピー型
2ルーム型
などの様々な形状があります。上記のテント形状にはそれぞれ特徴がありますが、その中でも初めてのキャンプにオススメなのはドーム型やティピー型になります。
この2種類のテントは他の形状のテントに比べて設営が容易な点がオススメな理由です。
では、この2種類のメリット・デメリットは何か?
ドーム型
メリット:
設営後にテントの移動が可能
デメリット:
慣れないうちは2人での作業が必要になる場合もあり
ティピー型
メリット:
設営に必要なポールが1本のみなので1人での立ち上げが可能
デメリット:
テントの構造上、一度設営してからの移動が出来ない
以上の点を踏まえて、この2種類は初めてのテントにオススメですが、その中でも特にドーム型をオススメしたいと思います。
ドーム型は慣れるまで2人での作業が必要な場合もありますが、家族との大事な思い出作りの一環として協力することで達成感を得られると思ったからです。
また、慣れるまでは設営後にテントの向きや場所の位置調整をする場合もあるかと思いますので、設営後も移動可能なドーム型をオススメします。
寝具について(寝袋、マット)
次に寝る際の寝具について解説します。
キャンプで使用する寝具については大まかに分けると寝袋(掛け布団)とマット(敷布団)の2種類があります。
まず、寝袋について。
寝袋には様々な形状や材質や使用可能な温度帯などがあり、キャンプ道具の中で一番と言っても良いほど選択が難しい物になります。
というのも、キャンプを行う季節や場所もそうですが、体感温度や寝心地は個人差があるのでこれがあれば大丈夫とは言えないからです。
上記の理由からこの項に関しては寝袋の違いや選ぶポイントについて解説します。
寝袋の違いとは
寝袋は使用する季節によって性能や形状が変わってきます。
大まかに分けると、
春夏秋の3シーズン用、冬のシーズン用、厳冬期や寒い地域での使用を想定した物の3種類になるかと思います。
各シーズンの違いは対応温度にあります。
ここで注意すべき点は快適温度や下限温度、限界温度など温度に関する表記の違いです。
快適温度
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が寒さを感じずに睡眠できる温度の目安
下限温度
平均的な体型の成人男性が寝袋の内部で丸まって睡眠できる温度の目安
限界温度
代謝の高い人が寝袋内で丸まって睡眠できる温度の目安
上記の通り、温度表記によって大分違いがあるのがわかるかと思います。
ここで寝袋(シュラフ)を選ぶ上で最も重要な温度表記は快適温度になります。
下限温度や限界温度を基準に選ぶと寒くて寝られない、場合によっては生命に関わることにもなるので、寝袋を選ぶポイントは快適温度を基準に考えて下さい。
形状については下記の2種類があります。
メリット
全体がゆったりしているので、初めて寝袋を使用する方でも比較的リラックスした状態で睡眠が取れる。
デメリット
形状上、首元にゆとりがある為、冷気が入りやすく冬などの冷える時期には寒く感じやすい。
メリット
全体が体に沿ったシルエットをしている為、寝袋の中の暖気を外に逃さない。
デメリット
体に沿った形状の為、寝返りの多い方や寝袋に慣れていない方には窮屈に感じやすい。
上記の温度に関する違いや形状の違いの他にも材質の違いなど様々な特徴がありますが、ここでは快適温度と自分に合った形状を基準に寝袋を選んでいただければと良いと思います。
続いて敷き布団にあたるマットについてです。
繰り返しになりますが、キャンプは自然の中で過ごすレジャーです。地面は石や土の凹凸があり決して平らではありません。
その中で寝ると考えてみて下さい。背中が痛くてとても寝られません。
そこで重要になるのがマット(敷布団)です。
マットの役割は地面と体の間に入れる緩衝材と考えて下さい。また、地面からの冷気を遮断する断熱材の役割もあります。
空気中の冷気は寝袋で防げますが、地面からの冷気は寝袋では防げません。
マットには主にクローズドセルマット、エアーマット、インフレータマットの3種類があります。
クローズドセルマット
メリット
開く・閉じるだけで設営・撤収が完了するので時短になる。安価。
デメリット
一般的に2〜3㎝の厚さのものが多く地面の状態によっては寝心地が悪い。
エアーマット
メリット
3種類の中で最も軽量・コンパクト
デメリット
空気を入れる、抜くの手間がある。性質上、穴が空くと使用できない。
インフレーターマット
メリット
3種類の中で最も寝心地が良く、設営も空気の吸入蓋を開けるだけである程度の厚みまで自動で膨らむので簡単。
デメリット
収納時のサイズが大きい。撤収時の空気を抜いて丸める作業が面倒。
上記のようにマットにも様々な種類、性能があり、金額も1,500円程〜20,000円程とピンキリです。
初めてのファミリーキャンプでは慣れないテント設営や道具の購入など、時間や費用が掛かることが考えられますので、個人的にオススメなのはクローズドセルマットが良いのではと思います。
設営に慣れてきたり、寝心地に不足を感じたらグレードアップを考えてみてはいかがでしょうか。
テーブル・チェアのサイズや収納方法の違い
テーブルを選ぶポイントは使用人数やチェアに合わせたサイズです。
サイズは一般的に使用人数が4人の場合は幅120cm奥行き60cm程度のものが使いやすいと思います。
高さについては高さ調整のできる物が多くあるので後記のチェアの高さに合わせられる物がオススメです。
続いてチェアを選ぶポイントは高さ、収納です。
チェアの高さは主にロースタイルとハイスタイルの2種類があり、それぞれの高さやメリット、デメリットは下記の通りです。
ロースタイル
座面高さ
25〜35cm程度
メリット
小さいお子様でも1人で立ち座り出来る。近年の主流スタイルの為選択肢が豊富。
デメリット
大人の場合、立ち上がるのが億劫になる。低すぎると調理の際に腰を痛めやすい。
ハイスタイル
座面高さ
40〜50cm程度
メリット
立ち座りが容易。調理姿勢が良い。
デメリット
小さいお子様の場合、立ち座りの際に転倒する危険性がある。
例えば、小さいお子様のいる家族構成ならお子様が座りやすいロースタイル。
中高生の場合にはハイスタイルなど、家族構成に合わせた高さを選択するのも良いかと思います。
また、調理をする際にはテーブルやチェアが低すぎると腰を痛めたり、調理しづらいなどもありますのでその辺りも考えて選択するのをオススメします。
続いてチェアの収納については、主に3種類あります。
収束式
折り畳み式
組み立て式
上記の通り収納方法にも様々な様式がありますが、初めてキャンプをされる方には収束式や折り畳み式が手間が掛からずに良いのではないかと思います。
ランタンの種類と用途
ランタンには電池式や燃料式など数種類ありますが、使い勝手や安全性などから近年では電池式(充電式)のLEDランタンが好まれています。
また、雰囲気が良いなどの理由から燃料式も併用される方も多く居ます。
ここで注意していただきたいのが、下記のような燃料式(オイルランタン)は雰囲気が良くても、光量(明るさ)が低い為、メインランタンには適していません。このような光量(明るさ)の低いオイルランタンなどはテーブル用や食事後のリラックスタイムなどに使用されると雰囲気もよくなるので、そのような使い方がオススメです。また、LEDランタンと違い燃料を燃やす火器になりますのでテント内での使用はとても危険です。
ランタンには明るさを示すルーメンやカンデラという基準があります。特にLEDランタンに関しては明るさの表記以外にも、色温度という表記が存在し、一般的に電球色、白色、昼白色など、明るさとは別に光の色味を表現した表記があります。
明るさは同じでも色味によっては明るく又は暗く感じることがあるので一度アウトドアショップの店頭にある展示品で確認するのをオススメします。
また、ランタンは1つだけでなく、テント内用、テーブル用、テント周辺を照らす用など、用途に合わせた明るさを各場所に複数個設置することで使い勝手が良くなります。
因みに、我が家では下記のように使い分けています。
充電式LEDランタン
用途
テント内用、テーブル用
オイルランタン
用途
テーブル用
ガスランタン
用途
テント周辺を照らすメインランタン
食器・調理器具類
こちらに関しては正直なところ、初めのうちはご家庭にある割り箸や紙皿、包丁・まな板、カセットコンロなどでも十分かと思います。
アウトドア用の物はデザイン性が高かったり、持ち運ぶ上でのコンパクト性に長けていたりと、とても良い商品が数多くありますが、基本的な機能はあまり変わりません。また、最近では100円均一などでもアウトドア向けに作られた商品が安価に販売されており、ベテランキャンパーなども愛用するなどクオリティも高いので、まずはそのような物から選んでみるのが初期費用を抑えるためにもオススメです。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
長々と書いてしまいましたが、要約すると
テント: 使用人数+1〜2人の大きさのドーム型テント
寝具: 快適温度と形状を基準に自分に合った寝袋の選択。予算に合わせたマットの選択。
テーブル・チェア: 家族構成に合わせたサイズや高さの選択。収納性。
ランタン: 用途に合わせた選択。
食器・調理器具類: まずはご家庭にあるものや安価な物でも十分。
以上の点を基準に道具選びをしてみてはいかがでしょうか。また、一度に全てを揃えずとも、金額の高いテントや寝具についてはレンタルサービスなどを活用するのも良いかと思います。
キャンプは協力することで達成感や子供の成長を感じられる自然の学校だと私は思います。このブログを読んでこれから始めたいファミリーキャンパーの手助けになれたら幸いです。