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我が子に伝えた最初の言葉は「ごめんね」

その後の検査でも、2人とも口唇裂なのかはっきり分かりませんでした。
さらに口蓋裂・顎裂(くちびるだけでなく、歯茎や顎の奇形)も伴っているのかも、出産してみないと分からないとのこと。
自分ではどうすることもできず、このまま中絶したいとさえ考えました。


出産は帝王切開で行いました。
とにかく麻酔が痛い!!
硬膜外麻酔は腰が砕けるかと思うほどの衝撃。
でも麻酔が効いてしまえば、お腹の中を引っ張られるような感覚のみで痛みもなく、意識もあります。

双子ちゃんが1人ずつ取り出され、待機していた周産期の先生が処置をして見せにきてくれました。
双子の顔を見ると、口唇裂だということがはっきり分かりました。
「ごめんね」
私が我が子にかけた最初の言葉です。


あれから18年。
私はずっとこの言葉を背負って、生きてきた気がします。
お腹の中で守ってあげられなくて、健康に生んであげられなくてごめんね。