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「1人に減らしてもらえませんか?」と声に出した初回の妊婦健診

「おめでとうございます。双子ちゃんですね。」という医師の言葉が、私の育児の始まりでした。
驚く間もなく、「育てる自信がないので、1人に減らしてもらえませんか?」と思わず声に出してしまいました。

我が家の家系に、双子はいません。初めての妊娠だけでも不安なのに、多胎の妊娠なんて想像したこともなかったので、思考は完全に停止。
健診に付き添ってくれていた母に同席してもらい、医師の話を聞きました。里帰り出産のつもりでいたのですが、このままでは受け入れられないとのこと。早産などの母体のリスク、双胎間輸血症候群などの赤ちゃんのリスク、更に出産後のリスク…
母体の管理ができ、そしてNICUのある周産期対応ができる大学病院への転院を勧められ、転院の手続きに入ることになりました。

合唱祭の行事に影響のないようにしたかったのに、仕事どうしよう。
「こんなはずじゃなかった」「2人じゃなくて、1人にしてほしい」という未熟な思いが、頭の中にずっと駆け巡っていました。