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東大合格する上での戦略

はじめまして。東京大学経済学部のティラノと申します。2023年に文科二類で入学しまして、今は2年生です。
東大受験で培った受験のノウハウや勉強法について共有していきます。ぜひ最後まで見ていってください。

じゃあ早速受験の開示でもしていきますか。
以下が私の東大受験した際の点数です。

国語 60/120
英語 80/120
数学 66/80
日本史 28/80
世界史 28/80

社会が低いですね(笑)
国語、英語は合格者平均くらい、数学は合格者の中でもかなり上の順位だと思います。社会は東大内で、自分より低い人は正直あまり見ていないですね。

まあこれは自分が受験をする上での戦略でもあったので正直ミスしたと言う感じではないです。もちろんもう少し高い点を取れたら良かったのですが、


と言うわけで今回話していくのは受験における戦略の重要性です

みなさん受験する上できちんと戦略は立てていますか?

人生は何をするにおいても逆算思考です。合格するためにどの教科でどれくらい点を取るか、その上でどの教科をどれくらい勉強するかを決めていきます。

じゃあ実際に私がどんな風に計画を立てて受験まで突き進んだのか、それを紹介していきます。今回は各教科でどのように勉強していったのかと言う具体的な話はしないので、具体的な話を聞きたい人は別の回を読んでいただけると幸いです。

私の受験戦略

まず私が東大を目指したのは高校一年生に入る前です。この時に先生と話して何に力を入れるか決めました。大学一年生で決めた計画が以下です。

1年生 数学・英語
2年生 数学・英語
3年生 社会

理系の方は少し違うかもしれないですね。すみません。ただし理系の方も数学・英語に力を入れて最低限仕上げないといけないのは同じなのでそこまで変わらないかと。

国語は?と気になる人いるかもしれません。国語は力を入れる期間はありません。毎日少しずつ古文単語を覚えたり、授業の際に現代文を読む。これで十分です。日々の復習をきちんとしさえすれば、試験に対応するレベルまで到達することができます。逆に言うと普段からきちんとしなければ、受験直前で力を入れざるをえないことになり、受験戦略が大幅に崩れます。

以下力を入れる教科をメイン教科、力を入れない教科をサブ教科と呼ぶことにします。このような戦略が決定してじゃあどれくらいの割合で勉強を進めていくのか。


勉強する割合

配分としては、メイン教科:サブ教科=9:1でした。ほとんどの時間をメイン教科に割きます。これは集中力のことを考慮しての時間配分でした。

おそらく多くの人はメイン教科:サブ教科=1:1くらいでするのではないでしょうか。私がなぜそこまで極端な配分でやっていたのかというと、それは集中力の問題に関わってきます。人間は集中力が切れると再起動するまで時間がかかります。限られた時間しかない受験生にとって、その時間は時に致命的なタイムロスになります。私はそれを徹底的に省いていったのです。

メイン教科を一日中しているとどうなるか。
最終的には机に座っていない間でも常に問題が浮かんでくる状態になります。
あの問題はこうだった。こう解いたら解けるのでは?
このように常に思考を巡らせるようになります。私に限らず皆さんも一つの問題にずっと取り組んでいると、ふとした瞬間に答えにたどり着くことがあるのではないでしょうか。そのような状態を作り出すことで高校3年間と言う短い時間の中で最大限に効率化して時間を使うことができるようになります。
戦略とはしないことを決めることです。このぐらい割り切っていきましょう。


なぜこの教科に力を入れるのか

1、2年生で数学と英語に力を入れたのは、この二教科が受験を左右すると言われているからです。実際受験してみてもその感覚は間違っていなかったです。数学と英語は1日では身につきません。どうしても理解して使えるようになるまで時間のかかる科目です。だからこそ差別化できる科目です。ここを抑えることで合格できる確率は格段にアップします。この1、2年の時のおかげで私は英語は合格者平均、数学は上位の成績で無事合格できました。

じゃあ良くない戦略の立て方は?と気になると思います。

それは1、2年の間から社会に力を入れることです。
文系の受験生は往々にして社会に手を入れがちです。これの理由は単純で、結果がすぐに出るからです。社会は暗記科目なので1日暗記に使ってしまえば、翌日にその範囲は覚えている状態にできます。これは「成長している感」を感じられるようになります。常に焦りの気持ちを持つ受験生は何より「成長した感」を感じられることに幸せを感じます。もちろん成長しているのは間違いないのですが、効率よく成長できているのかという話です。

私がここまで効率が悪いと断言する理由は二つあります。
一つは、数学と英語に回せる時間がなくなると言うことです。この二つに回すリソースを1、2年から社会に回すのは非常にもったいないといえます。数学と英語は遅れを取ってもなかなか取り返すことができません。社会は記憶にさえ詰めれば、追いつくことができます。
皆さんどちらをするべきかは一目瞭然ですよね?

そしてもう一つの理由は、社会では、長期記憶に短期記憶で並ぶことができるからです。もちろん長期記憶の方が正答率が良いことは間違い無いのですが、案外短期記憶で並べるものです。定期試験の時に一夜漬けで、社会が得意な物知りに勝った記憶はないでしょうか。それは東大受験でさえ起こり得ます。

これら二つの理由から社会は3年になってから力を入れる。このような選択を取るのが正解だと言えます。ただやはり最低限は点を取っていないといけないので定期考査の時にまとめて勉強するであったり、日々の復習を10分だけするといった工夫は必要になります。東大受験生であれば正直このような勉強法で共通テスト7、8割は取れると思うので、あとは3年生での勉強で残りの2、3割を詰めていくという戦略で良いと思います。


共通テスト

共通テストの話が出たので共通テストについても軽く触れておきます。まず先に言いますが私の代は情報という科目はなかったので、これを考慮した勉強というのはしていませんでした。なのでそこのところはご理解いただけますと幸いです。

東大受験生が悩む共通テストの勉強を始める時期問題。
結論としては、共通テスト1、2ヶ月前でいいと思います。もっと早くしなくていいのという人もいるかもしれませんが、正直これより早くしないと点を取れないようであれば、そもそも2次試験も厳しいと思います。ただし、普段勉強していない教科のみに関してはもう少し早くても良いと思います。これは文系における理科基礎、理系における社会科目などです。これはその人がどのくらい慎重な人かにもよるのですが、東大を受験する人は効率が良いので、一週間前から勉強したという人などもザラにいます。正直ここは性格によって早めにするか決めた方が良い気がします。ちなみに私は共通テスト模試があまり良くなかったので少し早めに始めて1.5ヶ月前に始めました。


まとめ

今回は受験をする上での戦略について語りました。私はやや極端なやり方でしたが、数学・英語を重視していたという戦略自体は他の東大生も大体同じでした。基本的にどの世界においても成功している人の真似をするのが一番の近道なのでぜひ真似していただきたいと思います。これからもっと受験勉強の詳細について語っていくのでぜひフォローしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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