「操觚の会 スペシャル対談 坂井希久子さん×谷津矢車さん」に行ってきました
10月20日に紀伊國屋書店新宿本店で「操觚の会スペシャル対談」に行ってきました。
会場は楕円形の卓を取り囲む10席と、その後ろの丸椅子7-8席。
卓のほうはかなりのファンと出版関係の方々。
私の方は「操觚の会」のXラジオを聴いているので興味あったのと、なによりもプロの作家の方々が何を考えて創作しているのか知りたくての参加。
なので「江戸彩り見立て帖シリーズ」も「廉太郎ノオト」も未読(..;)
なので、距離感の近い席の配置は、ちょっと緊張しました。
書店の係の方からは当初「録音、撮影禁止」と説明ありましたが、作家の先生方から写真撮影OK、SNSで拡散推奨というご返事があり、撮影会。
せっかく綺麗なお召し物ですから写真撮らないとネw
お話のほうは作品を書く切っ掛けというか取っ掛かり、あるいはキャラクターの作り方みたいなお話から始まりました。
坂本先生は「カタカナ職業はだいたい時代物で上手くハマる」みたいなことをおっしゃっていましたが、それこそ創作だなぁ、と感心。
それに江戸時代のどこに設定するかは、相当に深い考察があったようです。
あと、キャラクターについてですが「右近さんは向こうからポンと来てくれた」と。
は?となりますよねw
いろいろなところで、天才的な閃きというか、発想を感じさせる発言がポンポンと飛び出して、ちょっと参考にならないレベル。
それでも、それを文章に落とし込むにあたっては相当に熟慮されているようで――でも、それを感じさせない上手さがありますよね・・・・・
谷津先生はどうやら主人公が喀血で散っていくというイメージから題材をお探しになったようですが、おそらくは半分「照れ」もあってか「性癖が・・・」「癖(へき)がぁ・・・・」と苦心の気配を感じさせてくれませんでした。
こういうところではプロは苦労を見せないのだなぁ(そりゃそうか)、と感じつつも、確かに才能がありすぎて「自覚がない」という面もありそうです。
対談の後はサイン会。
他の方で小説家志望の方がいらっしゃいましたが、谷津先生は「早くこっち側に来なさい」とエールを送っていました。
私はおこがましくて、そんなことは伝えませんでしたが、個人的にはあっち側に行くのは難しいと感じました。
帰りに資料になりそうな本も見つけました。
書名から分かるとおり、いまの作品を投稿したら、再び平安時代の予定。
来年の大河のせいで平安時代の書物が溢れていて、どれを読んでおくか、購入すべきか悩みどころです。
そんな贅沢は今だけで数年のうちに入手できなくなってしまうのですから。
次に「操觚の会」の企画があるのは、千葉ともこ先生の「戴天」文庫化記念でしょうか?