仕事が「デキる/出来ない」の10箇条
1. 今まで、サラリーマンとして、無職として、そして経営者として、はたまたフリーランスの通訳・翻訳者として、多様なかつ脈絡の無いキャリアを歩んできた。
2. その過程で、文字通り無数の人たちを見てきた。自分よりもはるか上の立場の人(一部上場の大企業の社長とか、国家元首とか、ノーベル賞授賞者とか)も見てきて、かつ一緒に仕事をしてきたし、自分と対等・同年齢の人たちとも接してきたし、後進や部下の育成・対応もしてきた。
3. この20年を振り返って思うのは、大きく分けると、仕事がデキる人と出来ない人がいた、ということ。いた、って言うか、いる。世の職業人たちは、仕事がデキている人たちと、出来ていない人たちに大別できる。
4. 僕自身も、仕事がメチャデキている時期と、全く出来ていない時期を両方経験して来た。出来ていなかった時期の雇い主様、本当にごめんなさい(笑)。
5. その結果思うのは、「仕事がデキる人ほど条件面・待遇面でゴチャゴチャ言わない」ということ。これはもうマジほんと。で、そういう人は、ゴチャゴチャ言う代わりに、黙って結果と付加価値を出しまくる。で、自分が必要不可欠な存在である、ということをイヤというほど相手に対し証明し分からせた上ではじめて条件面・待遇面の交渉を開始する。だからこそある意味タチが悪いのだが(笑)、だからこそその要求はスンナリ笑顔で受け入れられる。相手も「そりゃそうだよね(笑)」と喜んで受け入れる。みんなハッピー。これが王道。
6. 一方、(言っちゃ悪いが)出来ないやつほどゴチャゴチャ言う、というアイロニー。そんな主張、誰も耳を貸さない。
7. その結果どうなるかというと、デキるやつは付加価値を発揮しまくり、どんどん重宝され、かつ条件・待遇がグングン上がって行く。
8. 出来ないやつからすると、それは不公平に感じられる。僕も「ズルイ」と感じていた時期があったし、これからもあるかもしれない。でも、実は全く不公平ではなく、むしろ公平。デキるやつが報われるのは公平。
9. そうこうしている間に、出来ないやつは(意識をガラリと変えない限り)いつまで経っても出来ない。だからいつまでも条件・待遇が改善しない。当たり前。で、いつまでも条件・待遇が改善しないことを不満に思い、遠吠えの音量が徐々に大きくなる、というアイロニー。吠えている立場にいたことがあるからこそ、痛いほどよく分かる。仕事が出来ないやつが遠吠えしていると、周りは(+雇い主は)うるさいな、と感じる。
10. 願わくば前者になろうぜ、と自他に対し心底思う。ゴチャゴチャ言うのはあとからでも決して遅くない。まずは結果を出し、重宝される人間になる。余計な(ほんと余計w)被害者妄想は今すぐ捨て、可及的速やかにデキる人に生まれ変わろう。
11(番外編). いい感じで「デキる人」になり、いろんなことがカンファタブルになった頃に大波が来て全てがひっくり返る(笑)。バブル崩壊然り、金融危機然り、コロナ然り。それはそれでやってられないわけだが、それをも楽しんじゃうのが本当に「デキる人」だと思う。